Hayley Westenra & Dave Dobbyn 『In Tune With Nature』ワイナリーコンサート
いつものことですが、はじめに
本レポートにはHayleyやその家族に関することが書かれています。
彼らの迷惑にならないであろうギリギリのことを彼らの厚意によって書かせて頂いています。
が、これは決して、彼らのことを、彼らのやっていることを世間に悪意を持ってばらそうという意志で書いているわけではありません。
日本のファンの皆様にとって、少しでも彼らのことを身近に感じ取って頂ければ、という思いで書いていることを予めご了承下さい。
さて、いつものように長文、いや、今回も超長文ですが、始めましょうか!
今回のツアーについて
まずは、今回のツアーについての説明。
今回のツアーは、通常のソロツアーとは異なり、一風変わったものとなっている。
ここNZでは、夏になるとそこかしこで色々な音楽イベントが開催される。
公園の敷地内でのミニコンサート、12月中旬頃には、AucklandとChristchurchにて「Christmas In The
Park」という大規模な(数万人集まる)無料のクリスマスコンサートがあるし、2月下旬のAucklandでは、「Starlight
Symphony」と言って、クラシック系のフリーコンサート、ジャズ好きにはたまらない、有料・無料のジャズコンサートなど、様々な形態のものが行われる。
そして、これがNZらしいのだけれど、ワイナリーで行われるコンサートというものもある。
主催者は基本的にそのワイナリーとなるのだけれど、客寄せの意味合いもあり、また、その場所の大きな敷地を誇示するかのようにこういうコンサートが行われる。
そして、今年は、我らがHayleyがそのワイナリーでコンサートをするということになった。
(他にも、Bic Runga、Brook Fraserというそうそうたるメンバーが集まる別のワイナリーツアーもある。)
Hayleyが一人でそのツアーを周るのか?と思いきや、違う。
NZではレジェンド・ミュージシャンと言われる大御所、Dave Dobbyn(デイヴ・ドビン) と一緒に周るのである。
簡単に彼の説明を。
25年以上の活動歴を持つ彼。
既に多くのヒット曲をNZに持ち、今となってはレジェントと呼ぶに相応しいミュージシャンである。
2006年11月11日、イギリスのHyde Parkに「The Southern
Stand」と名付けられた、先の2つの大戦で亡くなられたNZ人を追悼する慰霊碑が正式に公開された。
その時に、Hayley、Dave共にNZ代表として参加 し、エリザベス女王をはじめ英国王室の方々の前で歌を歌ったのである(NZからは、Helen
Clark首相他が参加)。
(この時Hayleyは初めてDaveの歌を生で聴いた、とのこと。)
また、昨年はWorld Cup Rugbyがあり、イギリスに在住しているHayleyと、その頃イギリス方面で活動をしていたDave二人が、All
Blacksを盛り上げよう!ということでイギリスでコンサートも行った。
そういう間柄もあって、どちらが言うとなしに(どうもHayleyかららしいが、はっきりしないらしい)このワイナリーツアーの企画があがり、やることになったのだそうだ。
(ちなみに、HayleyとDaveは、2002年のNZ Music Awards のプレゼンターとして、Daveと一緒にステージに上がっていた。)
クロスオーバー界の歌姫、そして、ロック・レジェンドという不思議な組み合わせによるワイナリーツアー。
その名も、「In Tune With Nature 」。
果たしてどういうコンサートになるのだろうか?
ツアー日程は以下の通り。
SAT 16 FEBRUARY - QUEENSTOWN, MILLBROOK RESORT
SUN 17 FEBRUARY - WAIPARA, THE MUD HOUSE WINERY & CAFE (Christchurch近く)
TUE 19 FEBRUARY - BLENHEIM, BRANCOTT ESTATE
THU 21 FEBRUARY - HAVELOCK NORTH, BLACK BARN (Napier近く)
SAT 23 FEBRUARY - MARTINBOROUGH, ALANA ESTATE (Wellington近く)
SUN 24 FEBRUARY - AUCKLAND, VILLA MARIA ESTATE
1週間ちょっとで6カ所を周るツアー。南から北へと向かう。
小さな国とはいえ、NZを縦断するものとなり、少し大変かな、と。
このツアーが発表されたのが12月11日(だったと思う)。
この行程を見て僕が思ったこと。
い、行けない・・・
追っ掛け隊としては、せめて2つくらいは行きたいと思ったけれど、はっきり言ってこれは無理。
先日のチャリティーコンサートの比ではないくらい不便な場所場所。
このツアーでは一番南側に位置するQueenstownは論外として、普段なら少しは無理してでも行くChristchurchでも無理。
Christchurchの近くのワイナリーコンサートは、2月17日のWaipara。
どう考えても車がないと行けない場所である。
結局、行けそうなのはAucklandのみ、ということで不本意ながらもそれに決定。
ちなみに、この場所は、僕が今住んでいる家からかなり近い場所にあるのでめちゃ楽。
(結果的に、その後に発表されたそのチャリティーコンサートに行くことにもしたので、2月には2回Hayleyのコンサートを観られることになった。)
しかし、世の中ものすごく不思議なことが起こるもの??
いや、普通ではこういうことはやはりないかも?!
というようなことがこの日程発表直後に起こった。
本当ならここにその詳細を書きたいのだけれど、今回は略させて頂く。
申し訳ない!
本当に不思議なことが起こり、結局Queenstownでのコンサートにも行くことになったのである...
よりによってAucklandから一番遠いQueenstownに行くことになろうとは・・・
はい、じゃぁ、ちょっくら行ってくるわ(関西弁風)と言える場所ではないんだけれどね!
当然、日帰りなんて出来ないし(やろうと思えばできるけれど、日帰りは勿体ない)、飛行機代はかかるわ、宿泊代はかかるわ、と結構な出費。
(この間のタクシー代どころではない!)
でも、前向きに考え、Queenstownで撮影が出来る、と考え直し、結局、初日のQueenstownと最終日のAucklandを押さえたのである。
ちなみに、さすがに他の場所は日程的にも場所的にも無理!これが精一杯なのである。
とりあえず追っ掛け隊としては突き進むのみ、である。
新聞やテレビに取り上げられる
日程も差し迫ってきた頃、今回のコンサートツアーがメディアで取り上げられた。
まずは、New Zealand Heraldによる記事 。
この写真はとても好きで、クラシック系歌手であるHayleyがロックの格好、ロックミュージシャンであるDaveがクラシック系の格好をしているというなかなか洒落たもの。
インタビューの内容もそれなりによい。
そして、すぐにテレビでも取り上げ られた。
テレビの方では、HayleyとDaveが一緒に歌っていた。
ということは、当日はそういうステージもあるということ。
いつもと違うHayleyが観られそうで、本当に楽しみである。
あと、ここでの目玉は意外にもIsaac。
IsaacのギターによるHayleyとの姉弟ジャムセッション。
これがなかなかいい!
またいつの日か、Hayley、Sophie、Isaacの三人による新たな、そして、パワーアップされたステージを見せてくれるのではないだろうか?楽しみにその日を待ちたい。
こういう感じで取り上げられたので、否が応でも盛り上がる。
余談だけれど、僕って、Hayleyだけではなく、このDaveも仕事ではあるけれど、この撮影場所(Daveのスタジオ)で写真撮影をさせてもらったことがある。
この時の印象的なエピソードとして、歌っている姿を撮りたいのだけれど、とDaveにお願いすると、いや、厳密にはフリでいいので、と言ったのだけれど、なんとDave、僕らの目の前で弾き語りを始めたのである!
ヒェ~、大御所がこんなに気さくにこういうことに応じてくれるの??と感動しながら僕は撮影をしたのである(自分としては、かなりいい写真を撮ることが出来たと自負している)。
本当にKiwi(NZ人の愛称)って、どんなに有名であってもこういう気さくさがある人種である。
僕個人としては、こうやって過去撮影したことのある二人が一緒になってコンサートをやるなんて、僕自身は直接何の関わりがないにしても、とても嬉しい限り。
僕が撮影した写真を持って、絶対にDaveにサインをもらう!と心に決めたのである。本当に会えるかどうかわからないけれど、準備はしていくつもりである。
Westenra家の反応
今回のツアーに関して、Geraldには事前にどこに行くかを伝えておいた。
最初はAucklandだけのつもりだったのだけれど、色々とあって、Queenstownにも行く、と。
そして、せっかくわざわざQueenstownに行くのだから、僕には僕の楽しみがほしい。
日本での時のように、またHayleyには黙っておいてもらい、現場でHayleyを驚かせることに。
Geraldは本当に理解のある人で、もちろん、Hayleyには言わないよ、という返事。
ノリのいい人で本当に有り難い!
僕がAucklandのコンサートに来るのは当たり前というか、それはHayleyもわかるだろうから、それは問題なし。
案の定、先のチャリティーコンサートでHayleyは、「MasayaはVilla
Maria(Auckland)のコンサートに来るんだよね?」という確認。
しめしめ、やはり彼女は僕がQueenstownに行くことを知らない。
「実はQueenstownにも行くんだよ。」と喉から出かかっていたけれど、頑張ってそれは止めた。
新宿でのような大きな驚きにはならないだろうけれど、彼女がどういう反応をするのか楽しみでもある。
今回のこのレポートは、この流れを一気に読んでほしいと思ったので、会場毎に小出しにせず、こうやってまとめてアップしている。
もちろん、どこに行くかも公開しなかったので、これを読んでいる人も、まさか僕がQueenstownまで行くとは思っていなかったであろう。
あとは当日を待つのみ、である。
出発、1日目と2日目
Queenstownでやったことを色々と書くと、それは僕の撮影旅行日記のようになってしまうのであまり詳細には書かない。
が、今回の滞在はやはりちょっと「変」だったので、特徴的なことは書いておこう。
今年のNZの1月から2月上旬までは、今までにないくらい乾燥した日が続いていた。
もちろん、地域によってはそれなりに雨が降ったりはしていたのだろうけれど、降っていない場所はとことん降っていない。
が、僕がQueenstownに来る少し前から全国的に天気は下り坂。
飛んだ1日目は、飛行機の上から見てもはっきりとわかるように、ほぼ全土雲で覆われていた。
しかし、面白いことに、Queenstown上空近辺だけはポッカリと穴が開いたように雲が切れていた。
へー、これは幸先いい、と空の上から思った。
到着してからしばらくはそれなりに晴れていたけれど、しばらくすると予報通り雲が広がり始めた。
夕方前には雲が多くなり、明らかに夕焼けは望めそうもない、という天気になった。
僕の仕事は写真なので、可能な限りそれなりの写真を撮っておきたい!
だから、数日前にこうやって現地入りしているのである。
一石二鳥を狙わないとね。
また、雲が太陽を遮ると、気温が一気に下がる。
いや、夏場だから、そんなに寒くないだろうと高をくくっていたので、「冬」装備はしていなかった。
念のために、ということでせいぜい長袖のシャツと春秋用ジャケット1枚だけ。
さすがにそれだけでは寒かった。
案の定というか、Queenstownの「What's on(季刊の地域旅行情報冊子)」に今回のコンサートが取り上げられていた。
そして、2日目。
朝起きてビックリ。
一気に気温が下がったようで、なんと、山の上には「雪」が!
何年か前に、夏のQueenstownに来たことがあり、全く同じ経験をしたことがあるけれど、まさかまたこうなるとは・・・
もう、これは寒い!
夏ではない。冬のようだ!
南島の本当の冬はもっと寒いけれど、Aucklandの冬と言っていいくらいの寒さ。
さすがにジャケット1枚だけでは寒い。
が、ないものはないので、それで我慢するしかない。(泣)
そうやって1日を過ごした。
(太陽が出ると一気に暖かく感じるんだけれど。)
これは、今日1日はこういう天気で、写真もあまり撮れそうにないなぁ、と思った。
ここQueenstownでは、車がないと正直つまらない!
かれこれ5回以上ここに来ており、それなりに撮影はしている。
晴れれば何か違うものを撮ろうという気になるけれど、こうも雲が多くどんよりしていては(僕のほしい写真としては)「絵」にならない。
車があれば気晴らしでどこかに行けるんだけれど、残念ながら今回はそれがないので町中をプラプラ歩くのみ。
町中を歩いていると、フリーペーパーを読んでいる人を発見。
しばし考える・・・
うーん、もしかして?と思ってそのフリーペーパー「Mountain Scene」を取ってページを開く。
やはり!
ということで、このコンサートが取り上げられていたのである。
それでも午後は何とか雨が降りそうになかったので、ゴンドラが走っているBobs Hillを歩いて登ることに。
(ゴンドラの値段ははちゃめちゃに高いのである。)
今まで一度も歩いて登ったことがなかったし、また、あまりにも暇すぎるので登ってみた。
自分の体力の衰えを痛切に感じる山登りだった...(泣)
しばらく山の上で過ごしたけれど、結構疲れてしまったので、一旦宿に戻り、休憩。
僕は寝てはいなかったけれど、ベッドに横たわって目を瞑っていた。
そこへ、同部屋の新しい宿泊者が来た。
最初は外国の人かと思ったけれど、どうやら日本人だったようだ。
ちなみに、今回の部屋は3人部屋。
しばらくするとその人は出掛けてしまった。
夕食前になったので、町に出掛け、何を食べようかと物色。
正直、ここQueenstownのレストランはどこも高い!
半額くらいの値段で良いのでは?と思うくらい。
(撮影旅行なら、自炊するのだけれど、数日の滞在でさすがに自炊する気にはなれない。)
何を食べようか、と胃に伺ってみる。
どうやら、僕の胃はちょっとムカムカしているようだ。
お昼に食べたFish & Chips(白身魚の衣揚げ、フライドポテト)の油がムカムカ感を強めたようだ。
そうか、あっさりしたものがいいか、ということで、日本食に決定。
(初日も日本食だったんだけれど。)
お店はあそこで食べようとある程度決めていた。
しかし、それでも、何か他に面白いものはないかな?と直接目的の日本食レストランには行かず、ちょっと遠回りにモールの中を歩いていた。
すると・・・
前夜祭開始?!
何かがある時はとことん何かがあるようだ。
もう少しすると、目的のレストラン、というところで、前方にいる白人に目がいった。
距離にして20mほど。
なんか見覚えのある顔。まさかな・・・
まぁ、僕が見ているその人は白人だし、似たような顔もあるのでそら似だろう、とも思った。
でも、距離が近づくにつれ、あれ?あれはもしかして??
向こうはこちらに歩いてくる。僕はそちらに向かって歩いている。
そして、距離が縮まるにつれ確信した。
Jillだ!
普通なら、他の家族もいそうだけれど、彼女だけだったので最初は確信を持てなかった。
じっくりと見ると、やはりJill!!
僕の心の中は、エッ~~、という状態。
相手もこっちを見たので、手を振ってみた。
向こうも僕だとわかったようで、笑顔で近づいてきて再会のハグ。
お決まりの挨拶だけれど、How are you?
ここQueenstownに到着しばかりなの?と聞くと、そうだ、と。
少し前に上空を飛行機が飛んでいたので、それかな、と思ってその飛行機の音を僕は聞いていたけれど、多分それだったのだろう。
皆はどこに泊まっているの?と聞くと、○○ホテルと言う。
え?すぐそこじゃない。
Hayleyは少し前にQueenstown入りしていて、私達は今到着、とJillは言う。
僕はてっきりHayleyは家族と一緒にQueenstown入りするのかと思っていたんだけれど、そうではなかった。
僕はその近辺をプラプラしていたので、もしかしたらHayleyに会う可能性はあった?!
しかし、そうも都合のいいことは起こるはずもなく、残念。
こういう寒さだと、Hayleyも外には出てこないだろう。
Jillはちゃんと厚着をしていたので、こっちは寒いっていうのわかっていたんだ?と聞くと、そう、そう思ったの、と。
僕は薄着だったので、他に服はないの?とJill。
トレーナーがあるんだけれど、と言うと、Jillはわかっていないようなので、あ、これは日本語英語だと気付いて、長袖のシャツはあるけれど、と僕は言い直した。
そういう話をしていると、Jillの背後からIsaacが。
近づいてきて、僕の顔を見ると彼は驚いた様子だった。
何も知らなければ驚くよね。(笑)
Isaacは、僕の背後にあるマクドナルドの看板を見つけ、あ、マクドナルドだ、とボソッと言っていた。
やはりそういうのって気になるのか?
他の人は?とJillに聞くと、今、HayleyとGeraldはツアーマネージャーとホテルで打ち合わせ中。そういうことはGeraldに任せて、私は町をぶらついているの、と。
どうも今となってはHayleyに関することはGeraldが全てやっているようだ。
ということは、あとはSophieがいるはずだ、と思って、Sophieはどこにいるの?と。
Sophieを見るのはかれこれ1年半以上振り。
このサイトで時々話題を出すけれど、今となってはSophieはHayleyより身長が高くなっているとのこと。
また、ドイツから戻ってきたばかりなので、きっと色んな意味で成長していることだろう。
会うのがとても楽しみだった。
今のSophieは自立心が旺盛であちこち一人で見て歩いているわ。そういうのに一つ一つ付き合うのも大変なので放っているの、とJillは笑顔で話す。
Isaacに、Sophieは?とJillは聞く。
その辺を歩いているんだけれど、と彼らの背後の方(僕からすると正面)を指差す。
その方面を見てみると、なんとなくそれらしき長身の女の子が別のお店に入っていくのが見えた。
あれがそう?と聞くと、うん、そう、とJillとIsaacは振り返りながら答えてくれた。
しばらくしたら彼女もこっちに来るだろうからしばし雑談。
僕とJillが話をしている間、Isaacはずーっとテキストメッセージをやっていた。
いい写真を撮れた?とJill。
残念ながらこういう天気なので、イマイチだよ、と僕。
もし車があったらあちこち行けるのだけれど、今回はそれがないので不便だよ、と続けて話をする。
何もやることがないので、そこの山(Bobs
Hill)を歩いて登ったよ、と話をしていると、Isaacも聞いていたのか、本当に?とニコニコしている。
Jillが、じゃぁ、今日はぐっすり眠れるわね、と。
うん、確かに。
Queenstownの町を歩くのはほぼ初めてって最初の雑談でJillが言っていたので、それについて聞いてみた。
以前ここに来たのは、どうやらHayleyが6年前に参加したThe Quest Concert 以来とのこと。
その時はコンサートだけで、町中はあまり歩かなかった。だから、今こうやって彼らの打ち合わせが終わるまで歩いている、と。
こっち側の通り(車が通る通り側)って何かあるの?と聞いてきたので、あまり何もない、こちら側(反対側のQueenstown
Mallの方)を指差して、歩くならそっちの方がいいよ、とちょっとアドバイス。
(ローカルすぎる話で恐縮。)
ところで、Isaac、君の出演したテレビを観たよ、とっても格好良かったよ、何人かのHayleyファンも君は格好良かったと言っていたよ、と言うと、喜んでいた。
あそこで持っていたギターは彼のものではなく、なんとDaveのもの。
それを借りてああいう演奏をしたそうだ。
レジェンドのギターを借りて演奏できるとはなんともすごいことだ。
という話をしていると、背後からSophieがこちらに向かってきた。
近づくにつれ、1年半前に見たSophieと違うのは明らか。
本当に身長が高くなっている。
Sophieも僕も両手を開いて、Welcomeポーズ。そして、再会のハグ。久しぶり、元気?と。
もちろん、すぐさま、本当に背が高くなったねぇ、と言うと、Sophieは横にいたお母さんの横に立ってその違いを僕に見せてくれる。
Jillより5cm以上高いかな?
しかし、本当にHayleyより大きいのかなぁ、と思ったので、本当にHayleyより大きいの?と聞くと、少しだけ大きいの、とSophieは人差し指と親指でスペースを作って答えてくれた。
是非、並んだところを見てみたいものだ。
もちろん、気になるのが、身長のことだけではなく、ドイツでのこと。
とても楽しかったようで、2ヶ月、現地の学校に通ったそうだ。
じゃぁ、ドイツ語もちゃんと喋られるんだ、って聞くと、そうよ、と自信を持って答えてくれた。
他にもいい友達が出来たようで、やはりとても充実したドイツでの生活だったようだ。
SophieはSophieでHayleyとは違った経験ではあるけれど、彼女なりに自信を深めているようだ。
彼女の喋り声を聞いていると、ちょっと声が低くなったかな?という感じ。
なんであれ、すっかり大人の雰囲気。もうすぐ18才だしね。
この雑談中は、基本的に曇り空でとても寒かったけれど、一瞬日が差し込み、Jillは眩しいようで、サングラスをカバンの中から探していた。
眩しいの?って聞くと、そう、でもまぁいいわ、と、目の上で光を遮るように右手で日よけしていた。
ところで、雪が山の上に積もっていたんだけれど、見た?って聞くと、Sophieは見た、驚いたって言っていた。
なんかもう夏じゃないよね、Christchurchも寒い日があったんでしょ?って聞くと、Isaacに何度だっけ?とJillが聞くと、14度と答える。
夏の最高気温が14度って・・・
この日のQueenstownもそんな感じだった。
そういう会話をしていると、Sophieも、あ、マクドナルドだ、とボソッと言った。
姉弟両方同じことを言っているのが面白かった。
プーンと何かしらの匂いが漂ってきた。
Jillがいい匂いね、どこのお店かしら?と。
近くにタイ料理店があったので、それかな?いや、違う方角だから、そっちの方?と僕。
タイ料理は好きなの?と聞くと、好きよ、とJill。
寒いし、あまり長い時間拘束するのもあれなので、ここでお別れ。
その前に、今回こうやってQueenstownにいることはHayleyには秘密にしているんだ、だから、Hayleyには言わないでね、と僕が言うとJillはお茶目に、さっき面白いできごとがあったの、Masayaが・・・なんて思わず言っちゃいそうね、と言ったので、SophieとIsaacに僕は、(お母さんが)そういうことを言いそうになったら止めてあげてね、とお願いした。
二人ともニコニコとOK!と答えてくれた。
(Geraldには事前にQueenstownに来ることは言っていたけれど、今回のこの会話の様子では、この3人も僕がここにいるのを知らなかったようだ。)
そして、別れ際、明日は楽しんでね、とJill。
楽しむよ、君たちもね、と僕。
3人は僕とは反対方向に向かって歩いていった。
ふーーー・・・
しかしねぇ、信じられない。
いくら小さい町とはいえ、こうやって彼らと偶然会うとは思ってもみなかった。
いや、厳密に言えば、会えればなぁ、会いたいなぁ、とは思っていた。
妄想の中では、彼らが空港からこちらに向かってくる時に、僕が歩いていると、車から僕を見つけられ、なんていうものがあったけれど、それとは違う形での再会となった。
去年の11月の新宿では、HayleyとGeraldと偶然、本当に偶然、出くわしたし、ここQueenstownでは、残りの家族であるJill、Sophie、Isaacに偶然会った。
場所と時期は違っているけれど、なんと、Westenra家の人達全員と偶然どこかしらの町中で出会ったのである!
いやはや、我ながらとても驚いている。
こういうことって本当にあるんだね、なんか自分でも信じられないよ。
夕食を食べる店まで歩きながら、内心ニヤニヤ。
こんなの僕だけではなく、誰だってこういう経験をすればそうなるでしょう??(笑)
夕食は、日本食レストランであっさりしたサーモン丼を食べた。
会計をしてくれた日本人スタッフに、最近はこんなに寒かったんですか?と聞くと、今日が一番寒い、と。
じゃぁ、雪も初雪なんですね、と聞くと、どうもそうらしい。
どのくらい滞在するのか聞かれたので、明日のHayleyとDaveのコンサートを観ます、と言うと、その人も行くとのこと。
じゃぁ、現地で会うかもしれませんね、と言って店を離れた。
やはり反芻されるのが、先ほどの3人に会ったこと。
「たられば」が色々と出てくる。
しばらく湖の畔でボーッとたたずんで何を食べようかと考えて時間を潰していなければ...
直接お店に行かず、遠回りに歩いていなければ...Jill達にああやって会えなかったんだよね。
ちょっとしたタイミングなんだよね。
本当に不思議な出来事...
そして、宿に戻り、部屋の扉を開ける。
新しい人が入ってきていたのはわかっていた。
ドアを開けると、その人の気配があった。
僕はその人が日本人だってわかっていたけれど、その人は僕が何人かわからなかったようなので、向こうはHelloと、僕はこんばんは、と挨拶。
しかし、お互い顔を見て「!!!」
こ、ここでも信じられないようなことが起こった!
その人の顔を見た時、あれ、見たことある!と僕の頭の中は誰だったか脳みそのデータベースをグルグルと検索。
コンマ数秒。
わかった!と思う前にその人は僕のことに気付いていた。
双方、なんでここにいるの??と。(笑)
その人は、去年の6月頃に取材で撮影したことのある人。
その人が今、僕と同じ部屋にいるのである。
これも信じられる??
話を聞いてみると、その人は、ワーホリ終了間近なので、最後の旅行をしているとのこと。
少し前にもQueenstownに滞在し、別の場所に行っていたけれど、今回は次の場所への移動のためにQueenstownにそこから戻ってきて滞在しないといけなかったらしい。1泊だけ。
しかも、宿の選択肢はいくつかあったようだけれど、僕と同じ宿を選び、かつ、8人部屋か3人部屋かの選択の時に、もうあのゴチャゴチャした8人部屋は嫌だ、と思ったのでこの3人部屋を選んだとのこと。
なんたる偶然!
ここからは話が盛り上がり、色んなことを話した。
Hayleyのレポートとは全く関係ないものも含めて、面白かったエピソードをいくつか。
その人の知っている人を僕は何人か取材で撮影したことがあるようだ。
そこまで僕と関わりのある人というのも珍しい。
次に、その人は日本語のNZ旅行ガイドブックを持っていた。
もしかして、と思って見てみると、そう、僕が撮影した写真がいい感じで使われているガイドブック。
これを撮影した、あれも撮影した、とちょっと説明。
話を聞くと、その人のお兄さんも以前それを使っていて、その人がNZに来る前に、これがいいよ、と勧められて買ったそうだ。
それがちょうど僕の写真が載っていた年度のNZの旅行ガイドブック。
僕がその人を撮影したのは昨年の6月だったけれど、その人がそのガイドブックを買ったのは3月頃。
その頃から間接的に僕とも関わりがあったということだ。
その人はHayleyのことも好きなようで、翌日のコンサートのことを言うと残念がっていた。
その日は次の場所に移動しないといけないから。
しかし、日本でのツアーのことを言ってあげると、日本に戻ったらすぐに予約するって言っていた。
是非、日本でHayleyを堪能してほしいと思う。
と、このくらいにして、その人とは夜中まで写真や旅行談義をして0時過ぎに就寝。
いやはや、なんという日なんだろう!
ここまで立て続けに偶然の再会があるなんて思いもしなかった。
前夜祭と言うに相応しくない?!?!(笑)
否が応でも次の日のコンサートがどうなるのか期待で胸が高鳴る。
って、意外にも「自分にとって」は地味なコンサートの日だったりして。(苦笑)
なんであれ、天気。天気が重要。
晴れなくてもいいから、せめて雨が降らなければ、と祈るのみ。
2008年2月16日(土) Millbrook Resort in Queenstown
朝9時に予め予約していたレンタカー会社に行き、車を引き取った。
そして宿に一旦戻り、旅行初日から上記のところまでレポートを書いた。
だから、この時点ではこれから何が起こるのかわかっていない。
昨日のことが否が応でも僕の気持ちを盛り上げるけれど、果たしてどうなるのだろうか?
外を見ても、昨日と同じで、雲で空は覆われている。
どうなるんだろう??
なんか落ち着かなくてお昼をさっさと済ませ、出掛ける準備。
ゲートが開くのが14時ということなんだけれど、もしかしたら多少の渋滞もあるかな?と思って車を走らせるが全く問題なし。
あっさりと到着し、13時前!
Queenstownの方は曇っていたけれど、嬉しいことに、こっち方面は晴れている!
ちょっと風がきついけれど。
これはもしかして・・・
駐車場にはまだ係の人がいないので、どこにどう車を駐車していいのかわからない。
うーん、じゃぁ、と思って、すぐ近くのArrowtownに出掛けてみた。車で5分。
とは言っても、コンサートの方が気になるので落ち着かない。
別に見るものとかないしね。
適当に時間を潰し、13時半前になったのでまた出掛ける。
すると、係の人も誘導している。
車を置いて、入り口の方へ。
もう既にそれなりに人が集まっていて、僕より前は50人以上?
そして、ステージの方を見てみると、Daveがリハーサルをしている。
数百メートル先なので米粒くらいしか見えなかったけれど...
しばらくすると、女性の声が聞こえてきた。
歌い方がなんか違う雰囲気。
でも??
そう、Hayley。
Daveの歌を一緒に歌っている。
それを2曲ほどやって、リハーサル終了。
これまたしばらくしてからのことだけれど、女の子がステージ前の広場にいて、テケテケとステージを下りたHayleyの方に歩いていく。
それってもしかしてSophieだった?
とまぁ、こんな感じで開場までの時間を過ごしていた。
書くとあっという間だけれど、結構待つのがしんどい。
だって一人だしね。
待っていると、白人のおじさんが、君は何々か?と聞いてきた。
どうも知り合いを捜しているようだ。
もちろん、僕は違うので違うって答えたけれど。
リハーサルが終わり、開場。
が、ここで問題発生。
NZとしては珍しくカバンチェック。
ということは??
サイトの方で、撮影禁止だっていうのは知っていた。
知っていたけれど、僕にはとっておきの「切り札」があるから大丈夫だろうと思っていつも通りの準備をしていた。
スタッフが、カバンを開けろ、と言うのでカバンを開けると、カメラ機材がズラッと。
そりゃー向こうは反応するわな。
そのカバンをここに置いていけ、と。
でも、「後でHayleyに会うのだけれど。もちろん、コンサート中は撮影しないし。」と言っても全く言い分を聞いてくれない。
戻ってきてカバンを引き取ってから会いに行けばいい。ここに置いておけば大丈夫だ、とそのスタッフは言う。
Kiwiが大丈夫だって言う時は大概怪しいのだけれど、どう言っても対応は変わらない。
NZにしては融通が利かないなぁ、と腹立たしく思ったけれど(いや、もちろん、そういう紛らわしい準備をしている僕も悪いのはわかるけれど)、埒が明かないので仕方なく荷物を預ける。
必要なものだけを抜き取り、カメラが入っている部分はきちんと鍵を閉める。
大丈夫かいな??ものすごく心配。
そして、席取り。
場所はもちろん、芝生の上に自由に座れるので適当な場所を選ぶ。
ステージ向かって中心より若干右側、距離にして15mほど?
あまり近づかなかった。
しかし、ここからの2時間は苦痛というかなんというか。
一人で来るとこういう時間が辛いよね。
ステージのスピーカーから流れている音楽を聴きながら雰囲気を味わいながら時間を過ごす。
見回してみるが、日本のこの手のコンサートだと、前の方がギュウギュウになるだろうけれど、こっちは結構隙間が空いている。
ほとんどの人がピクニック気分で来ており、のんびりゆったり観たい、と考えがあるので、そこまでして前の方に行こうという感じではない。
雰囲気重視と言っていいか?
そのお陰で、僕の周りも結構スッカスカだった。
天気の方は、最初の頃は雲行きが怪しかった。
が、なんとか大丈夫そうかな?
でも、風が冷たく、寒さもあってトレーナーを着込んだ。
しかし、絶対におかしいと思うのが、カメラを持って撮影している人達。
あれ?カメラチェックは?撮影禁止のアナウンスは?
僕だけカメラバッグを預けさせられて、それ以外の人達は全く問題なし。
内心腹が立っていた。
でも、これがNZなんだよねぇ...
とにもかくにも2時間を乗り切った。
途中で、入場者が渋滞で遅れているので15分ほど開演をずらすって言っていたけれど、ほぼ予定通りの時間、しかし、ちょっとだけ遅れて開演。
Dave Dobbynのステージ
今回のステージは2部構成。
どっちが最初かな?というのが僕にとっての注目。
出てきたのは、Dave Dobbynだった。
最初に。
今回のレポートは、体験していない人がほとんどなので読んでもさっぱり面白くもないと思う。
が、これだけは言わせてもらう。
このコンサートはものすごくいいコンサートだった!NZならでは!!
文章ではこの感動を伝えるのは難しいので、できればこのレポートを読んでいる人にも体験してほしかった。
こんないいコンサートはなかなか観られるものではないからね。
あぁ、NZにいてよかった、と思った一時であった。
さて、そのDave。
合計8曲演奏。
聴いたことある曲もあるし、知らない曲もあるし。
でもね、いいの、このDave。
多分、「今の」日本では売れる音楽ではないだろう。
彼は縦乗りロックではなく、横乗りロック。大人のロックの部類。
そして、大御所らしく貫禄のある音楽。
Daveがヴォーカルとギター、ギター兼キーボード、ベース、ドラムスというとてもシンプルな構成だった。
でも、シンプルだから、余計によさがわかるっていうか...
久しぶりにロックを、そして野外で音楽を聴いたけれど、ここまでいいと思うとは思わなかった。
もちろん、天気もよくなってきていたから余計に。
5曲目くらいの時に、Jill、Sophie、Isaacが現れ、観客席の方に入っていった。
Jillの首にはカメラが掛かっている。
彼女がカメラを持っている姿を見るのはとても久しぶりだった。
今回はカメラマンも兼ねているようだ。
そのDaveの8曲が終わった後に、DaveがHayleyを招き入れる。
お、ここでデュエットですか??
Hayleyの衣装はいつものようなクラシック系のものではなく、カジュアル。
写真があれば一発なんだけれど、言葉での説明で恐縮。
黒地のワンピース、膝丈の長さ。模様は花柄。その花柄の色はかなり地味な色遣いで派手派手しさはない。
あぁ、言葉では説明できない!!
1曲目は、「Beside You」という曲。
Hayleyがこういうロック系の曲を歌うっていうのがとても新鮮。
ちゃんと歌詞を覚えている。
歌い方としては、Daveがメインで、Hayleyがコーラスのような感じ。
が、これが味があるんだよねぇ。
世界の歌姫Hayleyをコーラスに従えるというこの贅沢。
なんということだろう。
もう、この時点で僕はノックアウト!
2曲目もDaveの曲「You Oughta Be In Love」。
3曲目は、Daveの代表曲の一つでもある「Welcome Home」。
いい雰囲気の曲なんだよねぇ、と言ってもわかりづらいよね。
この曲では、HayleyはDaveと同じキーで歌っている。
が、オクターブ下ではなく、オクターブ上を歌っている。
女性が男性のキーでしかもオクターブ上を歌うってどれほど大変かは歌を歌う人にはわかってもらえるのではないだろうか?
す、すごい・・・
この一言だけ。
なんかね、この3曲のデュエットは本当にいい!
これだけでも今日の価値はあるように思った。
そして、30分の休憩。
舞台と仕切りフェンスの間に隙間がちょっとあって見えていたんだけれど、そこをHayleyらしき子が歩いているのを見た。
青系のワンピースを着ていた。後でわかるだろう。
Fiona登場
30分の休憩が終わり、第2部の開始。
てっきりすぐにHayleyかと思ったけれど、まずはFionaの登場。
衣装は、ワンピースで、赤紫色のもの。とてもシンプル。
演奏は一人ではなく、バンドスタイル。
キーボードには、Hayleyのツアーに同行しているIan。
アコースティックギター、ベース(コントラバス)、そして、ドラム。
この構成は、Pure tour以来の構成だ。
バンド形式ということは、ああいう曲群をやるんだろうな、ああいう曲は歌わないんだろうな、と心の中で思った。
合計5曲やった。
日本でも演奏したであろう、FionaがIrelandを旅行していた時にインスパイアされて作った曲、タンゴ調の曲、バラード、ノリのいい曲、最後は「Fire
Dance」。
とにかくFionaはすごい。
絶対に外さない音感、リズム、音のよさ、どれをとってもすごいと思う。
何度も言っているけれど、彼女とCeltic WomanのFiddlerのMaireadを「戦わせたい」!!(笑)
ものすごいことになるだろうなぁ。
ちなみに、拍手はかなり大きかった。
場合によってはDaveよりも大きかったかもね。
そして、我らがHayleyの登場
しばらく空白があり、MCの紹介でHayley登場。
衣装は、Fionaとお揃いか?というくらい似たもので、青紫のワンピース、が足下は珍しくスパッツ。
この頃の空はもう、快晴!
真上には雲は一切なく、太陽も心地よく照りつける。
これで風がなければ本当に素晴らしいサマーコンサートになったんだろうな、と。
さて、Hayleyはこういう屋外のコンサートでどういう曲をやるのだろう?
どうやってDaveとの曲のバランスを取るのだろう?とても興味があった。
1曲目。
伴奏が流れる。
通常なら、Pokarekare Anaが定番だけれど、出だしが全く違う。
ストリングスではないけれど、短音のものがズーッと続いている(実際はキーボードの音)。
え?Prayerの新しい出だし?
次に別の楽器が重なると・・・
いや、雰囲気が違う。
聞き覚えのある旋律が出てきた。
え、「Let Me Lie」?!?!
僕はこの曲が大好きで、コンサートで聴きたいと思っていたけれどなかなかやってくれなかった。
(話では、イギリスの方では何度か歌ったそうだけれど。)
そ、それがようやくここに来て聴けたのである!
その曲だってわかった瞬間、鳥肌立ったし、聴いている最中は感動しまくりだし、なんか涙が出てきそうだし、魂がどこかに飛んでいきそうだった。
そりゃ、贅沢を言えば、この曲を歌うにはオリジナルの通り、オーケストラをバックに従えた方がいいだろう。
が、これはこれでよし。
このオープンな環境にピッタリ。
歌詞の通り、僕たちは緑の(芝生の)上におり、太陽が照りつける下、こうやって音楽を聴いている。
これはホールでは体験できないことでしょ?
この時点で僕は満足も満足。
(但し、初ステージだからか、ギター、ピアノ、ヴァイオリンがずれてしまっていた。Hayleyはとても歌いづらそうだった。まぁ、これは回数を重ねればすぐに解決するだろう。)
本当にここまで来てよかったと思った瞬間だった。
そうそう、音。
1週間前のMatakanaのコンサートの音響はひどかったけれど、ここはとてもいい!
Hayleyの声も綺麗に聴こえるし、ベースがちょっと出過ぎな感じがするけれど、それでも十分な音質。
先週は一体何だったんだろう?と思う。
2曲目は、「Shenandoah」。
珍しいね、こういう曲を2曲目に持ってくるなんて。
どうも、野外用の選曲にしているようだ。
3曲目は雰囲気が一気に変わり、まさしく屋外に相応しい曲「Summer Fly」。
とってもいい!
アルバムの中では浮いた曲だけれど、こういう雰囲気で聴けるのはとてもいいね。
バンドの演奏もバッチシだし。
MCが入り、Queenstownはこれで2回目。
昨日は、Bobs Hillにゴンドラで上って、ルージュもやって楽しかったと言っていた。
何時にHayleyは現場にいたのかはわからないけれど、もしかしたら僕とニアミスだったかも?!?!
4曲目は「May It Be」。
これも屋外で、いい天気の下聴くととても心地よい!
あぁ、これを日本の皆さんにも体験してほしかったなぁ。
NZで、しかも広々とした屋外で聴くこの曲。感動すること間違いなし。
5曲目は「Both Sides Now」。
これもいいね。
(ギターがまたずれてしまい、Hayleyが歌いづらそうだった。)
とにかく、ここまで聴くだけでも、今回のコンサートはひと味違うコンサートであることが一目瞭然。
しかし、ファンからすると賛否両論だろうね。
定番の「Amazing Grace」「Pokarekare Ana」が好きな人にとっては間違いなく物足りない内容だと思う。
僕は時にはこういう感じの、ノリを重視した曲構成もいいと思う。
Hayleyがコンサートツアーを1度しかやらないならまだしも、これから何度もツアーをするのだから。
6曲目は、ピアノの前に座って、と自分で言い、ステージには一人きりになる。
そう、弾き語りの「Sonny」。
へー、この曲をやるんだ、とちょっと驚き。
日本では、背中が観客席に向いていたのでHayleyの表情を観られた人は少なかったと思う。
が、今回はキーボードが正面に向いているので、彼女の表情を観ながら楽しめる。
が、途中でHayleyとちっておりました。(笑)
ピアノをミスし、それに引きずられて歌もずれてしまうという。
正面を向いていたので緊張したのかな?
ちなみに、僕のところからはまさしくHayleyの顔は真正面だった。
静かな曲だけに、ワインを飲んで酔っぱらっている人が多くなってきた会場にはちょっと合わない雰囲気の曲になってしまった。
しっとりと聴きたかったのに...
クラシック系の曲が少ないからか、いつも僕が指摘する歌い方はあまりでてこなかった。
素直にそのまま歌っているという感じ。
そして、Fionaがバンドを紹介したけれど、私も再度紹介します、と言って紹介。
FionaやIanは、かれこれ4年の付き合いになるって言っていた。
Pure tour以来、ということね。
Hayleyの今後のことを考えると、この二人は絶対に捕まえておく方がいいだろう。
サウンドの要、だね。
7曲目の紹介の前に、この会場の中に私の家族がいる。どこにいるかはすぐにわかるので指を差せるよ、と言って、JillやSophie、Isaacのいるあたりを指差した。
お父さんはどこだろう?多分、ビデオを撮影していると思う。そんな家族に捧げます、と言って「Who Painted The Moon
Black?」を歌う。
おー、なんという久しぶりの曲。
久しぶりだからか、とても新鮮に聴こえ、とてもいい!
彼女の家族も喜んでいるだろう。
(今度はドラムがずれた。)
8曲目は「Scarborough Fair」。
黒のサングラスを掛けたおじさんが出てきたのだけれど、誰?と思ったらDaveだった。なんかマフィアみたいに見えた。(笑)
彼がはもりというか、この曲の旋律を一緒に歌っていた。
但し、手には歌詞カードがあり、それを見ながらだったけれど。
曲が終わって、去年一緒にコンサートをイギリスでやったんだよね、とDaveとちょっとお喋り。
どうもHayleyは次の曲を歌いたかったようだけれど、もうDaveは用済み?
「Dave、なんでそこに立っているの?」という突っ込み。
「あぁそうか。俺は出ていかないといけないんだな。」と言いながら引っ込んだ。
ちょっとお茶目。(笑)
9曲目は「The Mummers' Dance」。
曲の最中に、前の方にいる子供がHayleyに手を振ったようで、それに応えてHayleyも振り返すという場面も。
この頃には、ステージ真ん前にあった空白はかなり埋まっていた。
後ろにいる人達が前の方に来たんだろう。
そうそう、会場の様子をちょっと書こう。
まず、腹立ったのが、前述の通り写真撮影している人達。
いや、彼らに腹を立てる必要性はない。
矛盾した会場運営に対して腹が立つ!
僕は禁止されているところで撮影しようと思うほど腹黒くはない。
だから、手元にカメラがあっても撮影はしなかっただろう。
が、会場のあちこちではカメラを持った人達、ビデオカメラを持った人達が撮影しまくっていた。
撮影禁止なら、そういうアナウンスをしろよ、と言いたい。
なんか、あのスタッフがとても恨めしいよ。
(後から聞いた話では、入場の方がとても混雑したので、カバンチェックがなくなってしまったそうだ。
だったらそんなの最初からするな!と言いたい。
僕より前の人でもカメラをそのまま持ち込んでいた人は一杯いたけれどね。
さすがNZのいい加減さ、としか言いようがない。)
そして、この頃にはワインを飲んで(持ち込みは禁止だけれど、会場に売っている。)いい気分になった人達の雑談がうるさすぎ。
Hayleyが時々静かな曲を歌うけれど、もう雰囲気ぶちこわし!
お酒のあるコンサートってこういうデメリットがあるからなぁ...
まぁ、子供がそこら中を走り回っているのは我慢しよう。(苦笑)
10曲目は、ここで「Prayer」。
いつものように、ヘンゼルとグレーテルの童話が元になってという説明付きで。
今回は、「Let Me Lie」のインパクトがすごいので、この曲が褪せてしまった。(苦笑)
11曲目は、ギターとベースのみで「Santa Lucia」。
この間も聴いたけれど、あっさりと軽く歌うのでなんか心地いいね。
この曲は肩の力を抜いて歌う、そして聴く方も同じく肩の力を抜いて楽しむのがよろしいかと。
Hayleyは曲が終わる毎に水を喉に含む。
この曲の後、ちょっと面白かったことが。
その水の入ったグラスを持って、会場の方に、皆さん、ワインやビールを飲んで楽しんでいる?とCheers(乾杯)の形を取った。
Ianの方を振り向いた、というか、グラスを置くためにそっちを向いたような感じになったのだけれど、Ianも持っていたグラスを持ち上げ、HayleyにCheersをしていた。
Hayleyは気付いていなさそうだったけれど。
12曲目は、ピアノだけの「In Trutina」。
最近はこの曲をよく聴くね。
その後のMCでは、今日は遠くから来てくれた人達がいる、と言ってその人達がいる方面を見て拍手を送っていた。
そう、Hayley Westenra Internationalのメンバーがイギリスから何人か来ていたようである。
遠路はるばるご苦労様。
僕のようなAucklandごときでは紹介されるほどでもない、ね。(泣)
13曲目は、最後の曲とのこと。
何を持ってくるのかな?と思ったら「Hine E Hine」。
Daveをまた招き入れ、一緒に歌う。
Daveはハモりたいのか普通に歌いたいのかわからないような歌い方だった。
歌詞は覚えていないのでカンペを見ながら。
それを考えると、Hayleyは全て覚えているから偉いよね。
大きな拍手は鳴りやまず、アンコール。
Hayleyがまた出てきて、「もう1曲?」と。会場はYeah!
なんとアンコールは僕も初めて生で聴く、「Down To The River」。
知らない人も多いだろう。
そう、HayleyのDVD「Live From New Zealand」にのみ収録されている曲。
これをDaveも含めて、Daveのバンドメンバーも出てきて全員で歌っていた。
いい!!
そして、全員引き下がる。
観客ももう終わり、と思ってほとんどの人が帰りの準備を始めた。
しかし、一部の人がステージまで出てきて叫んでおり、その声が聞こえたのか、HayleyとDaveが戻ってきた。
単なるカーテンコールか?と思ったけれど、Daveはギターを持っている。
そして、二人だけのDaveの持ち歌「Welcome Home」!
皆前に来ていいよ、というDaveの呼びかけもあって、多くの人がステージ前に集まり、オールスタンディング。
最初、僕は、その場にいたけれど、これは前に行かねば、とステージから5mくらいの距離、そして、真正面の位置に陣取った。
ちょうど左側にGeraldとSophieがいたので、一言だけ声を掛けた。
GeraldがSophieの腰に手を回している姿がとても微笑ましかった。
Jillは観客に紛れて撮影をしていた。
もうね、この感動は言葉では伝えられない。
HayleyとDaveによる二人だけのアコースティックな演奏。
ステージ前にはオールスタンディングの観客。
曲に合わせて手を振る人、体を揺する人(僕)。
そして、サビの部分では、皆で合唱。
人それぞれの音楽の楽しみ方。
クライマックスには相応しい演奏だった。
とにかく、このシチュエーションのすごくよかったこと。
カメラがあれば、ものすごくいい写真が撮れたのに、という気持ちが先に立ってしまい、これが撮れないなんてとても残念だ、と思ってしまった。
その代わり、音楽に集中できたのは確かだけれど...
と、感動のうちに今度は本当に終了。
今回の曲目。
Dave Dobbynと共演
01. Beside You
02. You Oughta Be In Love
03. Welcome Home
Hayley Westenraソロステージ
01. Let Me Lie
02. Shenandoah
03. Summer Fly
04. May It Be
05. Both Sides Now
06. Sonny (弾き語り)
07. Who Painted The Moon Black?
08. Scarborough Fair (Dave出演)
09. The Mummers' Dance
10. Prayer
11. Santa Lucia
12. In Trutina
13. Hine E Hine (Dave出演)
アンコール1 Down To The River
アンコール2 Welcome Home (Dave Dobbynとアコースティックバージョン)
ざっくりと見回した限り、多分、3千~4千人ほどいたのではないだろうか?
かなりの盛況だったと思う。
Hayleyはサインを求められ、舞台袖でサインや写真撮影に応じていた。
Jillがいたので声を掛けると、何かのウェブサイトで写真が使われるので撮影していたって言っていた。どうも仕事で撮影していたようだ。
次にGeraldに声を掛けると、この後に会場入り口側でサイン会をするよ、とのことだったので、そちらの方に向かうことに。
Geraldも僕も、このコンサートはとてもいいね、と言い合っていた。
現場に向かうと、既にFionaやIanがいて雑談をしたり、サインに応じたりしていた。
舞台の方を見ると、Hayleyはまだサインに応じているようだったけれど、こちらでするということで、移動してきた。
可笑しかったのが、Hayleyの周りに10歳前後の子供たちが取り巻いていたこと。
なんか微笑ましく思った。
僕はそのサイン会そのものは見ず、少し離れた場所で見守っていた。
そこに、Queenstownでの知り合い(今回うまく連絡が取れず)、そして、昨日、日本食レストランで会った会計をしていた女の子に会った。しばし雑談。
彼らも舞台袖でサインをもらい、一緒に記念写真まで撮ったそうだ。
Isaacが僕に気付いてくれ、僕たちの方に来て少し雑談。
昨日会ったばかりだけれど、男同士のハグ!
僕のQueenstownでの知り合いが、例のClose Upを観たって言って感想を述べていた。
もちろん、Isaacはそれを聞いてニコニコ。
この頃には風が冷たくなり、薄着のIsaacも寒そうだった。
サイン会をやっている方でファンと家族の記念撮影が始まったようなので、行った方がいいのでは?とIsaacに言うと、そうだね、とそちらに向かっていった。
そういう様子を見ていると、僕らの近くを一人のおじさんが通り過ぎていった。
僕は誰だかわからなかったのだけれど、その知り合いが、Daveだって言った。
ステージの方に急ぎ足で戻る最中だったけれど、せっかくなのでサインがほしいと思った僕は、彼を呼び止めた。
まずは、僕のことを覚えている?去年撮影したんだけれどって言うと、覚えていてくれた。
これだけでももう、感動!
そして、僕が撮影した彼が表紙の日本語情報誌を取り出し、これを見た?と聞くと、見た、あの時は(編集の人も含めて)いい対応をしてくれたので印象に残っているよ、と。
とても光栄です。
ペンを取り出そうとカバンの中を探っていると、僕が持っているから、と言って、それで日本語情報誌と、新聞の例の写真にサインをしてくれた。
本当に本当に彼は気さくな人だ。
そして、最後は、「Nice to see you again.」と、力強く握手をしてくれた。
萌え死に・・・
しばらくするとHayleyの方も終わりのよう。
ステージ側に引き上げようとするが、ファンからの引き留めが掛かり、写真撮影に応じていた。
このまま終わってしまうのは僕としては悔しいので、Jillに近づき、この後話って出来るの?と聞くと、Geraldに聞きましょう、ということで、彼の方を向くとOKが出たので僕は皆に付いていくことに。
そこで、さっきまで話をしていた人達とはお別れ。申し訳なかったけれど。
Hayleyは別の人と話ながら早足でステージに向かう。
僕はその後方5mほど。
その後ろにJillと誰かが話をしていた。
Hayleyが僕に気付き、話し掛けてくれそうだったんだけれど、一緒に話をしていた人がまた話し掛けたので話できず。
今回も相変わらずあまり話が出来なかったけれど、要約を。
・まず、僕に気付いたかどうか?どうやら気付いていたようだ。相変わらずいい視力。
・そして、僕は、「Let Me Lie」について感想を述べた。「Let Me
Lie」を歌ってくれて有り難う。あの曲は本当に聴きたい曲だったんだ。僕は、あのイントロを聴いて、「Let Me
Lie」だってわからなかった。普段なら「Pokarekare
Ana」が最初に歌われるけれど、それでもない。「Prayer」?いや、それでもない。もしかして!と思ったらそれだった。とても感動したし、ほとんど泣きそうだったし、魂はどこかに行ってしまったよ、と。
・昨日、町中でJillとSophie、Isaacに偶然会ったんだよ、と言うと、Hayleyは驚いていた。
その時、Isaacは僕に「僕たちはHayleyに君のことは秘密にしていたんだよ。」とSophieと見合って確認するように嬉しいことを言ってくれる。もちろん、僕は有り難う、と。
「いつ会ったのよ?」とHayleyはSophieとIsaac達に聞いていて彼らがうまく答えられなかったので、僕の方から、「君がミーティングをしていた時。」と。
「あなたは、私達と日本で会い、ここでは他の3人に会い、すごいね。」とHayleyは言い、ちょっと盛り上がった。
と、主だった話はこんな感じ。
Hayleyは衣装やら何やらをカバンに詰めなければいけなかったので、そちらに時間がとられてしまった。
最後に、家族全員の写真を撮りたいのだけれど、とお願いすると快く受け入れてくれた。
ということで、Sophieの成長ぶりを伺える家族写真ですよ!(このページ一番最後)
Hayleyは最後の片づけをしないといけないようで、ここでお別れ。
次はAucklandよね、と彼女は言い、控えテントの方に戻っていった。。
Sophieがまだ残っていたので、次はいつ会えるだろうか?とお互いふと言い合ったので、多分、Hayleyの新しいアルバムのお披露目コンサートかな?と僕が言って、ハグしてお別れ。
これで終わりだな、と思って僕は帰りかけたのだけれど、すっかり忘れていたことが。
申し訳ないと思いながら、控え室になっているテントの外からHayleyを呼び出し、サインをお願いする。
Aucklandでもよかったんだけれど、なんか忘れてしまいそうで。
そして、再びお別れ。
気付けばもう、21時前。
感動した予定外のアンコール、サイン会もあったので長くなったね。
僕は感動の余韻に浸りながらレンタカーに乗って宿に戻る。
次はAucklandでのコンサートである。
2つの嵐
一体どこで何が起こるかさっぱりわからない。
このAucklandのコンサートの2日前からNZは低気圧に覆われ、嵐。
特にAucklandは金曜、土曜と風が強く、また、時々雨。
そんな時にこんな別の「嵐」がNew Zealand Heraldからもたらされた。
・・・前略
But never mind all that, you can make up your own mind when Dame Kiri
graces an anticipated full house with her lustrous presence at Starlight
Symphony at the Auckland Domain tonight. Just do yourself a really big
favour, don't mention Hayley Westenra. And Hayley, do yourself an even
bigger favour - stay home and wash your hair or something.
I thought it was a reasonable question: Has the rapid rise of so-called
classical crossover, singers like Westenra, created a new audience for
opera? A kind of trickle-up effect?
"I don't talk about crossover," replies the Dame. "Have you heard
Hayley? She's not in my world, she's never been in it at all.
She's one of those singers singing today, very successfully but she's
not in my world and never will be. And I will never be in hers. They
[popera stars] are all fake singers, they sing with a microphone. People
call them up-and-coming, but they never last. They are the new fakes for
the new generation coming through, but they can only perform with a
microphone and they've basically never had any form of formal training.
I've had a 40-year career, but these people, two or three years and
they'are gone."
Perhaps wisely, Westenra declined to respond, but she shouldn't take the
lambast too much to heart as Dame Kiri has copped far worse. She was
debbed the Queen of Crossover herself in the mid-80s, after releasing
her own takes on South Pacific and My Fair Lady. Mums and grannies
lapped it up, but the Broadway crowd said she was too opera, too
pasionless, while the opera crowd screamed "sell-out" and debbed her
"Dreary Kiri".
後略・・・
これは、NZを代表するクラシック歌手Kiri Te
Kanawaがインタビューされたもので、それがその新聞の付録である「Canvas」に掲載されたもの。
最初は、中段のパラグラフが要約されたものを僕はネットで見ただけ。
それを読んで、Kiriってきっつい人だなぁと思ったのである。
その後、買い物に行き、ふとこの新聞に目をやると、一面にKiriとHayleyの写真がドでかく載っていた。
見た瞬間、こけそうになった。
一応、これでもNZを代表する新聞。
なんかゴシップ紙のような扱いで...
よく言えば、それだけ話題としては大きいということ?
なんであれ、こんなのがコンサートの前日に出てきたものだから驚きも驚き。
こういう記事が出てきた切っ掛けというのは、23日(土)にAuckland Domainにて、Starlight
Symphonyという無料コンサートにKiriが出演するから。
随分久しぶりにこの手のコンサートに出てくるようで、また、いい機会ということで、NZ Heraldがこのようにインタビューをした次第。
(更にその前日の金曜日には、テレビでインタビューされたものが流れたらしい。そこにはHayley云々というのはなかったとのこと。)
しかし、そこでこういう風にHayleyを言うとはどういうこと??
そのKiriについて色々と調べてみると面白いことが出てきたんだけれど、ここでは割愛。
一言で言えば、彼女にHayleyのことをそこまで言う資格はないでしょ、というもの。
クロスオーバーとまではいかないけれど、オペラではないアルバムを彼女もリリースしている。
本格的にプロとして活動する前は、ポップスやら何やらも歌っていたらしい。
そういうのを棚上げしての発言。
自分の過去を抹殺したいのだろうか?
海外の熱心なHayleyファンはこの件に関して議論を交わしていたし、メディアも興味津々のようで、いくつかの媒体に取り上げられていた。
もちろん、Hayley側はコメントを控えている。それは懸命な策。
ただ、Geraldがこういうコメントを残していた。
the two singers' styles were "like apples and oranges" and it was wrong
to compare them.
なかなかいい例えだと思う。
なんであれ、同じ土俵にのって言い争ってはダメ。
ほとぼりの冷めるのを待つか、全く違う対応をするのがいいと思う。
Hayley側は何も悪いことしていないのに、降って湧いたような話題にHayleyがとても気の毒に思えるのは僕だけではないはず。
KiriはKiriで、自分の言動がどのくらいの影響力を持っているかわかっていないのだろうか?
ちなみに、この記事が出た夜、HayleyはWellington方面でのコンサート。
一体どういう心境で彼女はステージに立ったのだろうか?
Kiriも出演するそのStarlight Symphonyは、土曜日は天候不良だったため、日曜日に順延。
まさしく、クロスオーバー界の歌姫とオペラ界の女王のガチンコ勝負となったのである。
僕の心境・・・
Go Hayley!!
と、2つの嵐が吹き荒れた土曜日が終わり、また、そういう話題をまだ引きずった状態でのコンサート当日。
午前中の時点で外は曇り時々雨...
なんとか、本降り、そして、強風にならないことを祈るのみ。
Queenstownでのコンサートのような「奇跡」が起こらないだろうか??
2008年2月24日(日) Villa Maria Winery in Auckland
開場は16時。
席取りのこともあるので、1時間前に車で出掛ける。
僕が今住んでいる場所からはかなり近いのでとても楽。
到着してみると、既に数十人の人がいた。
が、会場入口らしきところにバラバラにいるだけ。
これで並んでいるのかな?というような状況。
家を出る時はちょっとだけ雨がパラついていたけれど、到着してからはしばらくは問題なし。
が、待っている1時間の間に2,3度パラパラと降った。
結局、それ以降はなんと、雲の切れ間から青空が見えた。
これは天気は回復するか?!
Queenstownでのように、奇跡の天気回復か?!
夜は寒くなるといけないと思って厚めのジャケットを持ってきていた。
が、あまりにも蒸し暑く、夜になっても必要ないかも?!というくらいの温度と湿度。
この辺に関しては、Queenstownでのコンサートとはえらい違い。
到着した時、遠くからDaveのリハーサル中の歌声が。
その後はHayleyもちょっと出てきて歌っていたみたい。
待っている人の中には、チャリティーコンサートの時に僕の真ん前に座っていたカップルを見た。
彼らはHayleyファンなのね。
とにかく心配なのはセキュリティー。
別にズルをするつもりはないけれど、何かある(窃盗、破壊等)といけないので、預けるのだけは勘弁。
ということで、今回はカメラをバラにしてそれぞれの専用の袋に入れて普通のカバンに格納。
パッと見ではわかりにくいはず。
開場の時間になり、セキュリティーチェック。
この形のものはなんだ、と手で触りながら言われたけれど、中身を見せずに、内袋だけ取り出し(防水のために二重にしていた)、それで触らせた。思わずカメラ、なんて言ってしまいそうなので、あえて何も言わずに。
つまり、向こうの判断に任せると言うこと。
そういうやり方がよかったのか、それでOKとなった!
まぁ、実際は撮るつもりもないので、持って入るだけならいいでしょ?
勘弁してね。
これを読んだ人も、胸の中にしまっておいて下さい。m(_ _)m
ここの会場に来る前に、どういう会場なのだろう?とサイトの方やVilla
Mariaの会員向けに送られるニュースレターにコンサート風景の写真があったので見てみた。
ゲッ、ここも池越しのコンサート?!?!
どちらの写真もそういう感じのものだった。
また離れた状態で観るの?とちょっとガッカリしていた。
が、現場に到着すると、そうではなく、普通の会場。
芝生の広場にステージが組まれており、もちろん、ステージ近くまで行ける。
会場の中に、ブドウの木があるという、ちょっと変わったシチュエーション。
僕がセキュリティーでちょっとゴチャゴチャしているうちに随分人が入っていたようだ。
が、前の方はまだ空いている。チャンス!ということで、ステージから5m、ほぼ正面を陣取った。
ここの会場のいいところ。
舞台向かって右側と左側で座る人達を区別してくれていた。
どういうことかというと、舞台向かって左側は、背の高い椅子を持ってきた人達が座る、右側は、背の低い椅子、もしくはビーチマットの人達が座るようになっていた。
これは有り難い。
前に背の高い椅子に座られていると見えなくなるからね。
よく考えてくれたと思う。
そして、ここからの2時間はまた苦痛というか、ひたすら開演まで待つ時間。
座ってしばらくしてからのこと。
舞台向かって左側の袖の方にGerald発見。
グルーッと会場を見回しており、僕の方を見たと思ったので手を振ってみた。
が、わかっていないのか、そのまま素通し。
ガッカリしたけれど、気付かないのは仕方ない。
しばらく本を読んで、また顔を上げると、今度はGeraldが気付いたようで、僕に手を振ってくれた。
もちろん、僕も手を振り替えした。
Queenstownでのコンサートでは、Jillが来るって言っていたけれど、やはりKiriの件もあるからGeraldが付いて周っているのかな?
その開演を待っている間、ちょっと面白いことがあったのでそれを書こう。
開演までの間、MCが会場の注意とかそういうことを喋るのだけれど、それとは関係のないことも時々言う。
今回の「旬」な話題と言えば、そう、Kiri Te Kanawaの発言。
そして、この会場には的にされた人物がいる。
そのMCの人は、結構皮肉ったことを言っていた。
この時点ではこの会場上空は晴れ間も見える天気模様。
素晴らしい!
で、MCの人は、Auckland Domain、つまり、Kiriが出演する方面は雨だという。
(後で聞いた話では、雨は降っておらず、天気がよかったそうだ。)
そこで会場は、ワーッと歓声。
もう、これだけでKiwiがKiriに対してどういう感情を抱いているかわかると思う。
もう一つ、一体誰がそんなのを作るんだ?と思うんだけれど、MCの人が1m四方よりちょっと大きめのボードを会場に見せる。
そこに書かれていた文字は・・・
「Kiri Free Zone」
(Kiri立ち入り禁止区域)
おいおい、そこまでやっていいのか?と僕は苦笑い。
が、こういうジョークはKiwiならではだなぁ、と。
たまたま隣に座っていたKiwiのおばさんとちょっとKiriのことについて話をした。
やはり彼女もKiriの言動には疑問を持っていたみたい。
バカらしいと言っていた。
これでKiwi全ての人の気持ちだ、とは断言できないけれど、一般常識を持っていたらほとんどの人はそう思うのではないだろうか?
なんでああいう発言をしないといけないのか?と。
少なくとも、この会場にいる人達は、お金を払ってまでもHayleyの歌声を聴きに来るのだから、そう思っているだろう。
もう、この頃には暑くて仕方がない。
強い日差しが僕たちを照りつける。
そんなに晴れないだろうと高をくくって帽子とかは持ってこなかった。
後悔・・・
タオルを変わりに使って対応したけれど。
開演1時間ほど前。
下を向いて本を読んでいた。
僕より前の5mはスペースになっている。誰も座っていない。
移動する人達がそこを横切るのだ。
すると、「See you later, Masaya.」と男の人の声で呼び掛けられた。
へ?と思って顔をあげると、Geraldがそこを歩いており、僕に向かって言ったようだ。
その横にはJillもいた。
あら、Jillも来ていたんだ、と思い、「See you later.」と返した。
Jillの手にはワインが。野外で飲むワインは美味しいだろうね。
現に、会場には既に酔っぱらっている人達が一杯。
会場には、食べ物を売っていたり、コーヒー、もちろん、ワインも売っている。
酒類、食べ物は持ち込み禁止。
それからしばらくして、開演前にトイレに行こうと歩いていると、物売りテントがあった。
何が売られているのだろう?と覗いてみると、HayleyやDaveのCD、FionaのDVD、今回のIn Tune With
Natureと書かれたTシャツ。
あと、Hayleyグッズで、トートバッグ、野球帽なんかも売られていた。
そこにGeraldが店番なのか、様子を見ているのかわからないけれどいた。
近寄って、改めて挨拶し、ちょっと雑談。
今回のコンサートはずーっと晴れていたの?と聞いてみると、昨日なんて鼻の上の皮が剥けるほど日焼けしたよ、全てのコンサートでは晴れだった、とのこと。
す、素晴らしい。
HayleyやDaveは晴れ女、晴れ男なのね。
だから、ここもこうやって晴れているんだね。
GeraldとJillがここにいるということは、残りの二人の子供は?と思ったので聞いてみると、Sophieは、昨日、Wellingtonに一人で来て、今日の朝に一人でChristchurchに戻っていったとのこと。
その間、Isaacは一人でお留守番。
Sophieが帰った後は、Sophieが食事を作ったりしたそうだ。
立派にお姉ちゃんをしているんだね。素晴らしい。
あまり拘束は出来ないので、コンサート終了後の待ち合わせだけを確認してその場を離れる。
終わってみればあっという間だけれど、過ごしている間は長い2時間の待ち時間が終わり、いよいよコンサート。
Queenstownでのコンサートと同じく、Daveの登場。
歌った曲は同じなので、詳細は割愛するけれど、やはり彼のライブはとてもいい。
格好いいなぁ、と思わず体がノッてしまう。
ただ、コンサート中にものすごく気になったことが。
Daveのギターの音がドラムスの方に聞こえていないらしく、ローディーの人達がせわしなく本番中も動いていた。
こういう裏方の人達の行動って興味があるので思わず目で追ってしまうし、気になってしまう。
結局ちゃんと解決はしなかったみたい。
但し、別のギターだと問題ないみたいね。
Daveの家族が来ていたみたいで、簡単に紹介していた。
Daveのステージ8曲が終わり、いよいよHayley登場!
大きな拍手で迎えられ、Hayleyが舞台に出てくる。
いつものようにニコニコしている。
どうも問題ないようだね。
MCでは特にKiriの件については触れていない。
誰かが手を振るのか、そちらに向かってニッコリしたり、手を振り替えしたりするHayleyが印象的だった。
曲は同じく以下の通り。
01. Beside You
02. You Oughta Be In Love
03. Welcome Home
やはり6回目ということもあり、全く危なっかしいところはない。
聞いていてとても安心できる出来。
若干、Hayleyがメロディーを変えていたりはしたけれど。
二人のMCで、どちらがということなく誘い合ってこのコンサートが決まったのだけれど、と話をしていると、会場からヤジが。
禁断のお言葉。
「Kiriからは誘われなかったの?」
と。
そういうヤジを飛ばすのもなんだかなぁ、と思うけれど、Hayleyは苦笑いをしていて、何を言うのだろう?と思ったら、「ノーコメントで。」と無難に切り返していた。
至近距離で見るHayley。
いいなぁ、やっぱり。
あぁ、やはりコンデジを持ってくるべきだった、とちょっと後悔。
その代わり、歌を聴くことに集中できるんだけれど。
満足の3曲が終わり、休憩。
会場を見てみると、4千から5千人ほど?
結構入っているみたい。
休憩の間にDaveのバックバンド用の楽器からHayleyのバックバンド用の楽器に入れ替わる。
ふとドラムの方を見てみると、見覚えのある顔が。
Queenstownでのコンサートの時に、少しだけお話をさせて頂いた人である。
じーっと見ていると、僕に気付いたのか、僕が手を振ると、向こうも振り替えしてくれた。
そんなに長時間話したわけでもないのだけれど、覚えていてくれたようで嬉しい!
第2部の開始。
もちろん、Fionaの演奏。
相変わらずFionaは激しく動く。
そして、時々足を上げる。
舞台を見上げるような感じなので、最初は気付かなかったけれど、あれ?もしかして裸足??
そう、裸足のFiona復活である!
Queenstownでのコンサートでは裸足だったかどうかは覚えていないのだけれど。
今回は何度か音を外していた。
まぁ、あれだけ動けば仕方がない?
熱烈なFionaファンがいるのか?時々、Go Fiona!という掛け声があがる。
この頃には日も暮れ始め、ステージ上の照明が印象的に見えてくる。
一旦、Fionaは引っ込み、その間にキーボード、ギターが装飾的な音を鳴らしている。
もしかして、既に曲が始まっている?!
ちょっとQueenstownでのコンサートとは違う?
と思っていると、MCの呼び掛けでHayley再登場。
お、今回の衣装は違う。
真っ赤なワンピース。なかなか情熱的である。
そう、「Let Me Lie」の前奏は既に始まっていたようだ。
静かにHayleyはマイクの前に立ち、歌い始める。
Queenstownでは音がバラバラだったけれど、今回は問題なし。
Hayleyも気持ちよく歌えているようだ。
もちろん、僕も聴いていて心地よい。
Hayleyの伸びやかな歌声が会場に響き渡る。
酔っぱらい達も静かに聴いているようだ。
ステージ上にはスモークが。
そして、照明が美しく、更に雰囲気を盛り上げる。
か、完璧だ・・・
もう、ステージのHayleyに釘付けで動けません...
今までこういうことってなかったんだけれど。
素晴らしい一時を堪能した。
HayleyはAucklandに来たこと、そして、今日がツアー最終日ということを述べ、バンド紹介。
Queenstownの時はFionaが先にバンド紹介をしてしまったけれど、どうもやり方を変えたみたい。
Fionaのステージの時は、一人ひとり紹介せず、バンドのメンバーです、という感じで全員をいっぺんに紹介していた。
そして、ここでHayleyが一人ひとり紹介したのである。
簡単に「Let Me Lie」の説明をし、次の曲に入る準備を。
が、事件発生!
Hayleyが「Shenandoah」の歌い出しをしようとした時にテンポを狂わすような変なヤジが入ってしまい、Hayleyは歌に入れなかった。
で、やりなおし。
酔っぱらっているからどうしようもないね。
ただ、Aucklandの酔っぱらいはQueenstownでの酔っぱらいと違い、歌っている最中は比較的静か。
ヤジは凄いけれど。(苦笑)
ここまで聴く限り、ツアーの疲れとかはそれほど感じられない。
6回目ということもあって、バンドの息も合ってきたのだろう、とてもいい感じ。
Hayleyの歌声は伸びやかに会場に響く。
曲が終わって有り難う、と言っただけで、そのまま曲に突入。
ノリのいい「Summer Fly」。
「May It Be」はやはりNZで聴くとひと味違うと思う。
「Both Sides Now」を歌う前に、Joni Mitchellのファンはいる?と会場に確認。
ステージの方でも、ベースの人やらが手を上げていた。可笑しい。
バンドのメンバーを休ませるために、私が一人で演奏するわ、ということで、弾き語りの「Sonny」へ。
今回は失敗することなく終了。
そうそう、Hayleyの舞台が始まってから、僕の前のスペースはお子様達で一杯。
ここNZでは、Hayleyは子供たちのアイドルなのである!
一生懸命写真を撮っている姿が可愛らしい。
Queenstownでのコンサートでは、会場にいる家族に捧げる、と言っていたけれど、今回は、私をサポートして下さっているこの会場にいる皆さんに捧げます。このようにしてNZに戻ってこられて嬉しいです、ということで「Who
Painted The Moon Black?」を歌い始めた。
貫禄のある歌い方をするようになったなぁ、としみじみ思う。
「Scarborough Fair」ではDaveが出てきて歌う。
もう歌詞はちゃんと覚えたようだ。さすがに何回も歌うと覚えるか。
以前はDaveと喋っていたけれど、今回はあっさりとDaveは引き下がった。
「The Mummers' Dance」は軽快に軽快に。
「Prayer」
こ、これはすごい・・・
何がすごいかって、照明に照らされて歌うHayleyが美しすぎる!!
ふと思い返してみた。
Hayleyがこういう感じで照明と絡められて歌っているのって僕は見たことがあっただろうか?
うーん、ない、と思う。
ありきたりな照明はあるけれど、色が変わったり、動いたり、というのは見たことがないと思う。
そういう照明効果、スモーク効果もあってか、普段以上に美しく見えるHayley
辺りは暗くなったこともあり、舞台のみが照らされている。
よって、更に舞台に集中できるのである。
僕の目はHayleyの歌う姿に釘付けとなり、目を、体を動かせなかった。
金縛り状態...
Prayerという題名だけあって、Hayleyは歌いながら祈っているのだろうか?
なんかものすごく「神聖な姿」に見えた。
気のせいだろうけれど、Hayleyの周りにオーラが見えるようでもあった。
あぁ、失敗した!!!
この時本当に後悔した。
コンデジを持ってきて撮影できていれば、この僕の感動が少しくらいは伝えられただろうに、と。
ここまで綺麗に映し出されるHayleyは過去見たことないかもしれない...
僕は現場で観ているからいいのだけれど、この感動をこれを読んでいる人にも味わってほしかった。
「Santa Lucia」はギターとベースの演奏でこれまた軽やかに歌い上げる。
こういう感じのものも日本でやってほしいなぁ。
ちょっと鼻に掛かっているけれど。
「In Trutina」はしとやかに歌い上げる。
話は完全にずれるけれど、こう思う。
ごめん、Kiri。
あなたは音楽というものをわかっていないのでは?
技術云々ではないでしょう?
音楽はOperaだけではないでしょう?
マイクを使ったからどうした?
もちろん、マイクがない方がよりダイレクトに感動は伝わるけれど、野外だからマイクは必須。これは仕方がない(もちろん、同時に行われているKiriが出たコンサートでもKiriはマイクを使っている)。
それでもそこから感動というものは伝わるものだよ。
そして、Hayleyは決してマイクに頼って歌を歌っているわけではないのは一目瞭然。
とまぁ、そんなことを考えてみる。
そして、最後の曲になってしまいました、と言うと、会場からブーイング。
皆さん、今日は有り難う、と言い、「Hine E Hine」の紹介。
そして、この曲を、今日来られなかった「誰それ(名前は伏せます)」、あなたにに捧げます、と言って歌い出した。
これを聞いた時はさっぱり何のことかわからなかったけれど、どういうことだったかは後で判明。
途中からDaveも登場し、一緒に歌う。
そして、大きな拍手のもと、とりあえず終了。
スタンディングオベーションもあり、すぐに二人は戻ってくる。
全てのバンドメンバーが勢揃いし、「Down To The River」。
これって歌詞で「Oh, brother・・・」って言うのだけれど、Hayleyは「Oh, sister」って言っていた。
ちょこっと変えているのね。
会場の大きな手拍子で盛り上がる。
前回はここで皆引き下がったけれど、今回は、HayleyとDaveだけ残っていた。
ということは、このままあれをやるのか?
Daveが、もう1曲かい?と会場をはやし立てる。
そして、ここで、今回のコンサートに関わったスタッフの名前をDaveとHayleyが交互に読み上げ、Thanks toをした。
Daveのアコースティックギターによる「Welcome Home」。
もちろん、会場も合唱。
今回はステージに寄ってということはなかったけれど。
途中で酔っぱらいのおばさんたち4人がステージ前まで来て踊っていた。
もう、ノリノリね。
あぁ、この曲のこのアレンジはとてもいい。
ギターを練習して僕も歌ってみたい!(笑)
そう言えば、今日のHayley、会場からの手振りに何度も応えていたなぁ。
大きな拍手でHayleyとDaveは送り出され、幕を閉じる...
ここで総括
僕は、一発目のQueenstownでのコンサート、最後のAucklandでのコンサートを観た。
とてもとても面白い経験が出来たと思う。
どっちがいいとか比較できない。
いや、それぞれによさがあったと言った方がいいか?
まず、Queenstownでのコンサートは、一発目ということもあり、演奏に関してはイマイチだし、段取りもあまりよろしくなかったと思う。
が、それがなんか初々しくて新鮮でとてもよかったというパラドックス。
特にアンコール2回目のアコースティックバージョンの「Welcome Home」は、その場での思いつきでやったのか、いい盛り上がりになったし。
Aucklandでのコンサートは、演奏そのものに関しては申し分ない。とてもいいコンサートだったと思う。
が、いい意味でこなれすぎていて、最初の頃の新鮮さはない。
この辺は難しいところだね。
Aucklandは夜に掛かったため、照明がとてもよかった。
ああいうHayleyってそうそう見られるものではないから...
何度も言うけれど、やはりコンデジは持っていくべきだったかな、と。皆さんごめんなさい。
なんであれ、それぞれに良さがあり、優劣を付けがたいものだった。
両方観られてよかった。
その照明の弊害。
Aucklandの方は、夜になり、照明に羽虫が一杯集まっていた。
最初の頃はHayleyは問題なく歌っていたのだけれど、残り数曲という頃から、顔や体のあちこちに当たったようで、とても歌いづらそうだった。
後で聞いた話では、髪の毛に絡んでくるわ、背中に入るわ、胸の所にはいるわ、くるぶしの所に当たるわ、大変だったわ、とその場にいた人達に大げさに身ぶり手ぶりを交えて言っていた。
確かにステージ上では、本当に気持ち悪かったらしく、何度も虫を払っていた。
その様子を見て、Daveは歌いながら笑っていたりした。HayleyもDaveを見ながら苦笑い。
僕は、右足太ももの付け根当たりの場所に黒い点があったのを見逃さなかったので、それを指摘したと思い、別の場所にいたけれど、ススッとその集団の会話に入ってみた。
そこに虫が長い時間ずーっといたよね、と言うと、Hayleyはそうなのよ、と。
確かに、ステージ上のHayleyはようやくそれに気付いたようで、手で払っていた。
こういうコンサートを日本でもやってくれるといいね。
もちろん、組み合わせの相方はクラシック系ではなく、ポップ/ロック系の誰か。
この意外性がとてもいいのである。
でも、Kiwiで日本で有名な人ってほとんどいないしなぁ...(苦笑)
毎年ではなくていい。
時々でいいので、こういうのを今後も続けてほしいと思った次第だし、それをHayleyにも伝えた。
またやってくれるよね。
コンサート終了後
CDか何かを購入した人のためにサイン会があり、行列が出来ていた。
さすがに日本ほどの人数ではないけれど、100人前後?
しかし、サインだけではなく、撮影にも応じるのがNZらしいところ。
だから余計に時間が掛かる。
僕はそれが終わるまで、少し離れた場所にずーーっと立って待っていた。
Geraldは別のところで誰かと話し込んでいるし。
ようやく終わった、という時にGeraldが迎えに来てくれ、ようやくHayleyと話せる状況に。
1時間以上経過。
が、いつもの通り、そんなに長く話すことが出来るわけでもなく、ちょこちょこと話をさせてもらったという感じ。
まず、おめでとう、よくやったね、と声を掛ける。
そして、このコンサートはとてもよかったよ。great, fabulous, majestic, marvelous,
えーと、一体いくつの単語を言えばいいの?と言うと、Hayleyは笑っていた。
HayleyはHayleyで話をしないといけない人がいるのでその人達の所へ。
僕は、近くにいたGeraldやJillと雑談。
Sophieって大学で何を学んでいるのか気になったので聞いてみると、歌と法律だそうだ。
え?弁護士にでもなるの?ととりあえず聞いてみると、いや、そういうわけではなく、音楽をするにしても法律に関することも必要だからね、とその歌と法律を聞いた瞬間に僕も思った答えが返ってきた。
うーん、そこまで考えて勉強しているSophieはすごい。
SophieとHayleyって性格が違うよね、とJillに言うと、そう、二人は違う。Sophieはとても自立心が強い子。きっちりと自分でやり遂げるし、と。
そういえば、Ghanaのレポートを読んだ時に、彼女の文章は綺麗できっちりしているなぁ、と思ったんだけれど、と言うと、そう、Sophieは綺麗な文章を書くし、しっかりしている、という答えが返ってきた。
今後、Sophieがどういう活動をするのかわからないけれど、SophieはSophieで大学生活を満喫しているようだ。
Hayleyが、「Hine E Hine」を歌う前に、誰それに捧げます、と言ったことについて。
まず、僕はJillに今日は撮影していたの?と聞くと、撮影していたわよ、でも、場所は、舞台向かって右側のちょっと後ろの方。
Hayleyが誰それに捧げますって言ったでしょ?その子のお父さんがそこにいたの。
私はそこに一緒にいて、その場で何枚か撮影をしていたのよ、と。
事情はこういうこと。
その人のお子さんが現在、とある病院に入院中。
本当なら今日、ここに来るつもりだったけれど来られなかったそうだ。
ちゃんとチケットも買っていたとのこと。
Hayleyが突然ああ言うことを言って、捧げます、と言った瞬間、そのお父さんは泣き出したのだそうだ。
嬉しさとその子がこの場にいられなかった悲しさで。
Jillももらい泣きしそうになったとのこと。
Jillもよくその子の名前を覚えていたわね、と感心していた。
Hayleyという子は本当に・・・
あと、僕はその場にいたバンドのメンバーと何人か挨拶とちょっとした言葉を交わした。
皆気さくな人達で、本当に気持ちが良い。
その中の一人とお話ししていた時のこと。
なんかすぐに僕のことを日本人だとわかったみたいで、いきなり日本のどこ出身なの?と聞かれ、ちょっと驚いた。
いつものように姫路と言ったけれど、わかっていないだろうから、神戸や大阪の近くだよ、と言うと、彼は、弟が大阪の箕面に今住んでいる、と。
おー、えらくローカルな話だけれど面白い!
どういう切っ掛けか忘れたけれど、食べ物の話になり、彼の口から日本語で「オコノミヤキ」が出てきた。
これにはビックリ。
試しに「たこ焼きは知っている?」と聞いてみると、知っている、と。
しかし、たこのような海鮮ものはダメなんだ、と。
アレルギーか何か?と聞いたけれど、そうではなく、ただ食べられない、と。
食べず嫌いでもなく、本当に食べられないのだそうだ。
あぁ、食べ物の話をしたからお腹空いたねぇ、なんて話をしていたのである。
こっちのKiwiって、時々こうやって日本に関する話題で盛り上がる。
家族や友人知人が日本に行ったことがある、住んでいたことがある、住んでいる、とかで。
もう一つは、その人の彼女はフォトグラファーとのこと。
僕がKiwiと話していると、こういうパターンも多い。
彼氏、彼女、親、もしくは子供がフォトグラファーというのが。
よくこういうシチュエーションに当たるので、そんなにフォトグラファーがいるのか?というと、別にそうでもないのだけれど。(笑)
こういう話をしていると、なんか皆帰りそうな雰囲気。
こ、これはまずい。
どうしてもやっておきたいことがある、と思ったので、話が終わったHayleyをつかまえて、一緒にDaveのところへ。
この間Queenstownで会ったけれど、Nice to see you again!と僕は手を差し出す。
そして、もしよければ、二人の写真を撮らせて下さい、と。
快く引き受けてくれ、灯りのあるテントの中に入った。
僕のアイデアを伝える前に、もし、僕のアイデアが嫌いだったらNoと言ってね、と。
まず、1つ目は、普通にスマイルで、2つ目は、Rock'n Rollのポーズで、3つ目は、クラシック系のおしとやかなポーズで、と。
特に問題ないようで、僕の指示に従ってやってくれた。
可笑しかったのがHayley。
Rock'n Rollのポーズの時、もう1つ違うポーズでって言うと、やたらとノリノリでそういうポーズを取ってくれた。(笑)
クラシック系の時は、Hayleyもほぼ僕のお願いを察知していたようで、着ているジャケットの裾を広げて有り難うのポーズ。そうそう、それそれ、と僕。
Daveには、NZ Heraldの写真と同じく、腕を胸に当てるポーズをお願いした。それが僕はとても気に入っていたので。
なんか無茶なお願いだったと思うけれど、お二人とも快く引き受けてくれ、本当に有り難い。
大御所にこんなことさせる僕って・・・
本当に失礼しました。
しかし、本当に嬉しいです。
撮った写真を見よう、ということで、カメラのモニターで確認。
Hayleyはアハハって笑っていた。
さて、ボチボチお別れの時間かな。
Hayleyは翌日の飛行機でLondonに旅立つ。
そこで、手みやげを。
一つは、Hayleyの好きな緑茶。
もちろん、いつでも飲めるようにティーバッグ式。
二つ目は、Hayleyの好きな濃厚ミルクキャンディー。
そして、三つ目は、以前、NZのキャラメルについて議論(?)したことがあるので日本のそれを。
その時、僕はNZのキャラメルは甘すぎて好きではない、と言った。
それを証明するために、日本のキャラメルを持ってきた。
以前、別のKiwiにあげた時は、Masayaの言っていることは本当ね、こっちの方が美味しいね、と言ってもらったことがある。
だから、今回も問題なしかな、と。
そのパッケージを見せながら、このキャラメル、100年以上の歴史があるんだよ、でも、このキャラメルが100年前のものではないからね、と言うと、Hayleyは、わかっているわ、100年前のレシピを使っているのよね、となかなかいい表現をするではないか。
どれもそれほどかさばらないし、重さもないので問題ないとは思う。
Hayley達が車に荷物を移動させている時、Hayleyは日除けのためのものなんだろう、カウボーイハットをかぶっていた。
なかなか格好良かった。
荷物を積み込みながらHayleyはポツリと、あぁ、これでもうNZとはお別れね、と言っていた。
そして、お別れ時間。
JillとGeraldが、町まで送っていこうか?と。
いやいや、僕は車で来ているし、町まで行くとかえって遠回りになるので、いや、いいいい、と遠慮した。
遠慮したというか、遠慮しないと僕の車が・・・
そういう気遣いはやはり彼らならでは。
Hayleyは車に乗った状態で、「オツカレサマデシタ。マタネ。」と日本語で言ってくれた。
僕も「お疲れ様。See you。」と言って手を振ってその場を離れた。
僕は真っ暗になった会場を突っ切り、車を置いている場所へと歩を進める。
本当に次はいつ会えるんだろうなぁ、とぼんやり考えるが、さっぱりわからない。
NZでのOdysseyコンサートの後は2年近く直接Hayleyには会っていなかったし。
なんであれ、Who knows?
予想通り、会場入り口のゲートは閉められていた。
が、フェンス下に隙間があるので、そこから抜けだし、車に乗って帰る。
今、これを書いている時点(2月25日20時頃)では、HayleyはまだAucklandにいる。
しかし、飛行機のチェックインの時間が近づいているので、ボチボチ出発の準備をしている頃だろうか?
以上を持って、僕のIn Tune With Natureは幕を閉じ、僕にとってのHayley月間は終了...
P.S.
Kiriの件は敢えてHayleyやJill、Geraldには話をしなかったし、実際はどうかはわからないけれど、表面的には問題なさそう。
そして、これが今回の写真です。どこにもない写真群ですよ!