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前回、E CUBEがヘイリーの取材を行ったのは、彼女が15歳の時(2002年7月号)。我々にとって3年振りの再会となった。ヘイリーはE CUBEのミューズ的存在だ。現在ロンドンをベースに活躍するヘイリーが、ニューアルバム『Odyssey(オデッセイ)』の宣伝のためにNZに戻って来た。そこで、我々は彼女が滞在していたオークランドにあるスカイシティグランドホテルに取材のために訪れた。部屋のドアを開けた瞬間、世界のスターとなったヘイリーと彼女の母親ジルが家族のように迎えてくれた。
E CUBEにとって空白の3年間
前回、ヘイリーが登場したE CUBE2002年7月号をヘイリーに見せた。「覚えているわよ。ハハハ・・・、3年前、ハハハ・・・、3年前、ハハハ・・・。」とヘイリーは3年前の自身の写真を見て、その部分を恥ずかしそうに両手で覆い隠した。
E: この3年間を振り返って、変わったことは?
H: 以前より歌を歌う機会が増えたことと、仕事を通して以前よりマチュアになったこと。忙しくなって、移動も多くなって・・・。アルバム『Pure』が成功したので、ニューアルバムでは、マスコミの取り上げ方や対応など、様々な面で以前よりも敬重されていると思う。でも、他のことは変わってないわ。
E: 昔の自分(ヘイリー)の歌声を聞いてどう思う?
H: 昔の私の歌声は、若いのにとっても大人っぽい声だとみんなに言われていたのだけれど、私が今聞くと、とってもスウィートだし若い声だと思うわ。
E: クロスオーバー系歌手のヘイリーにとってノドが命だと思うけど、普段ノドをどのようにケアーしているの?
H: 2、3日前から風邪を調度引いているので、今は特別にマヌカハニーを取るようにしているの。普段気を付けていることは、水を沢山飲んで、よく食べて、よく寝ることの3つね。自分の体全体をケアーすることが、ノドにも通じるから、自分自身をちゃんと管理することが一番大切だと思うの。
E: 今までに壁にぶつかったことは?
H: 壁には、まだぶつかってないわ。人生を楽しむというのは大事なことだと思うから、自分の目標だけを見て前に進むことにしているの。
E: ヘイリーにとってプロフェッショナル・シンガーとは?
H: 私の中では、歌うことが趣味なの。趣味が仕事になって、とっても充実しているわ。それに、仕事は歌う事だけではなくて、インタビューとかもあるし、今のこのインタビューの時間もとても楽しいわ。他には、トラベリング(仕事のための移動)とか・・・、うぅん?これはそんなに楽しくないかな・・・。
トーンが一気に下がり、話が止まった。ヘイリーからこのような調子の言葉を聞くのはとても珍しいことだった。
E: 昨日は20件の取材を受けて、今日は5件目と聞いたけれど、忙しいですね。
H: そうなの、今朝も早朝6時に起きたのよ。ラジオの収録のために。すごく早い時間ではないのだけれど・・・。I am not a morning
person at all!!
と強調した。どうも彼女は早起きが苦手のようだ。これが彼女の数少ない弱点の一つ?
E: 今、どこに住んでいるの?
H: 私の家は今でもクライストチャーチだと考えているけれども、残念ながら実際にクライストチャーチにいる時間は、年に1カ月くらいなの。仕事のために、3年前からロンドンがベースになっていて。その上、以前まではロンドンに行っても2、3ヶ月の滞在だったのだけど、今年は完全にロンドンがベースになって。だから、以前はホテルに住んでいたのだけど、現在は今年の終わりまで、ロンドンのChiswickでフラットを借りているの。
E: イギリスとニュージーランドとでは、どちらが好き?
H: 当然NZよ。NZは本当に美しい国。私のロンドンの生活は、忙しくて時間に追われているしね。
いつも彼女の言葉から、彼女がNZやクライストチャーチを愛する気持ちを感じる。
E: ロンドンでは移動する時は、何を使っているの?
H: 仕事の時は車だけれど、私用の時は地下鉄を使っているわ。
という庶民派ヘイリー。しかし、数多くのスターに会っているのでは?
H: パーティーなどで会うけれども、みんな忙しそうで、話をしても儀礼的な挨拶程度ね。U2も遠くから見たことがある程度で、話なんて到底できなかったわ。
後で母親のジルにも同じ質問をした。ヘイリーと同じような回答が返ってきた。世界のスターとなっても、ヘイリーもジルも高ぶらず、ごくごく普通のキーウィのようだった。
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今年、日本を3回訪問したヘイリー
今年に入ってヘイリーは既に3度日本を訪れている。過去の日本滞在時にはTV番組「たけしの誰でもピカソ」、「笑っていいとも」、J-WAVEなど、数々のテレビやラジオ番組に出演し、東京と大阪でコンサートも行った。
E: TV番組「たけしの誰でもピカソ」で、世界のジャズピアニスト・松居慶子とインディアンハーブ・アルパ奏者・上松美香と共演してどうだった?
H: とても楽しかったわ。今年の6月には美香が花束を持って私のコンサートに来てくれたの。
E: 皇太子ご夫妻にお会いになってどうだった?(6月4日の東京公演・サントリーホール)
H: 何を話したかは言えないのだけれど、2人ともとてもLovelyで、気取り無く話をして下さったわ。
E:
ヘイリーのCD「モーツアルトの子守歌」(映画「ローレライ」の主題歌)には、日本語で歌っている曲が入っているけれど、日本語で歌ってどうだった?
H: 面白かったわ。レコーディングも含めて、数日で行ったの。その映画画関係者の人が口頭で日本語の歌詞を発音してくれ、それを自分が歌いやすいようにアルファベットを使って自分で書き取って歌ったの。この仕事はチャレンジだったわね。
日本では、滞在期間中に仕事をこなさないといけないので、多忙なイギリスの生活よりも更にハードだったとヘイリーは語る。しかし、日本滞在を楽しんだということは彼女の目の輝きからとても伝わってきた。
NZで8月8日にニュー・リリースされたアルバム『Odyssey(オデッセイ)』
E: 『Odyssey(オデッセイ)』のアルバムを作るに当たって、世界的成功を収めた前アルバム『Pure(ピュア)』の成功がプレッシャーになった?
H: 少しね。でも一番大事なことは、『Odyssey』の製作だけに焦点をあてることだと考えていたわ。
E: 今回も『Pure』と同じプロデューサーGiles
Martin(彼の父は、ビートルズの伝説的プロデューサーのサー・ジョージ・マーティン)を起用したのは何故?
H: 『Pure』で彼と一緒にいい仕事ができて、とても幸せだったから、今回も続けてお願いしたいと思ったし、彼は私の音楽的な能力をもっと発展させることができると考えたから。
E: 前アルバム『Pure』とニューアルバム『Odyssey』の違いは?
H: 路線は大きく変わっていないけれど、先ず私の声が随分成長しているわ。声の幅も出てきたし、このアルバムの方が、全体的にもっと強い印象を受けると思う。
E: 前回まではいつもNZの曲やマオリの曲がアルバムに入っていたけれど、今回は?
H: このアルバムにはNZの曲を入れていないの。ただ、NZで撮影された映画「The Lord of the
Rings」の中で使われたエンヤの曲「May it
be」をカバーした、という意味でNZに関係しているわ。そして、この曲は私の大好きな曲だから、多くの人に聴いてもらいたくて。
ニューアルバム『Odyssey』では、ヘイリー自身が曲選びや曲作り(「What you never
know」で共作)、アレンジも含めて加わったという意欲作で、彼女の魅力がたっぷり入ったアルバムとなっている。 |