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New Zealand Woman's Weekly 2003年7月28日号!

Purely Hayley
彼女は世界的な歌手である。しかし、Hayley Westenraは、自分はどこにでもいる普通のティーンエイジガールであると思っている。

 

  典型的なティーンエイジガールの部屋。上着、ジーンズ、髪結び、化粧道具、靴、ブーツなどで散らかっている。真ん中あたりにしおりがしてある古典の「Wuthering Heights」がテーブルの側に置いてあり、枕の下からちらりと見えるパジャマにはTweety Pieが描かれている。
そして、この散らかった部屋の中で、心臓も飛び出しそうなほどの笑顔でこの様を謝るのは、どこにでもいる普通のティーンエイジガールではない、Hayley Westenra、その人である。
  このChristchurch出身の16歳の少女は、世界の桧舞台に躍り出ようとしている真っ最中で、海外を飛び回る新しい生活が始まろうとしているその人は、Hayley彼女自身である。
  「こんな部屋でごめんなさい。本当に散らかしっぱなしね。「あまり汚くしないように」といつも思うわ。そして、きっちりとキレイにしないとね。」と彼女は説明する。「少しは整然としているのが好きなんだけれど、元来キレイにするタイプではないわね。こうすることが私にとってバランスのとれていることなのかも。」
  フェアーに言うと、Aucklandの高級ホテルHiltonのこの散らかっている部屋は、本当はHayleyが望んでいる状態ではない。化粧道具、ヘアースタイル道具、ドレス類は、彼女の新しいアルバムPureのプロモーションのためのまだ行われていない写真撮影のために持ち込まれているものである。海外プロモーション用のスーツケース類が床を埋め尽くしている。
この少し前、この部屋は色々な人や音で賑わっていた。広報担当者による携帯電話での会話、メーキャップアーティストとカメラマンによる色の相談、そして、Hayleyの両親JillとGeraldも加わったり、ラジオ局やテレビ番組からの電話がコンスタントに鳴り、Hayleyの弟Isaac(10歳)による最新のマジックのお披露目等。
  「Isaacはマジックを習ってまだほんの数ヶ月しか経っていないけれど、本当にうまいのよ。」と人がいなくなり、静まりかえった部屋でHayleyは言う。「AucklandでのアルバムPureお披露目会で歌わなければいけなかった時、とても緊張したわ。舞台から戻ってから、Isaacが私の腕を掴んで「Hayley、とてもうまく歌えていたよ。」と言ってくれたの。その真剣な表情はとても可愛らしかったわ。」
  「私は本当に家族と仲がいいの。お母さんは私が飛び回る時にはいつも一緒に来てくれるの。だから、いい関係なの。こういう感じで色々なことが始まると、家族が私を地に足をつけさせてくれるの。本当に忙しいわね。」
  普通なら16歳の女の子が夢中になること、つまり、ロマンスをするには忙しすぎるということ?
  「私にはいつもボーイフレンドがいるかどうか聞かれるけれど、今はそういう時間がないの。」と彼女は言う。「実際、色々な人がWilliam王子についてどう思うか聞いてくるの。いいと思うけれど、私はポップシンガーのEnrique Inglesiasの方がいいと思うし、いい歌声を持っていると思うわ。」
  「普通の生活ができることはいいことだろうけれど、一体誰に文句を言えばいいの?私は幸運だと思うの。この生活はとても面白いし、色々な人が私のようになりたがっているわ。私はそれを今実現したいの。ボーイフレンドを作るとかそれ以外のことは後からでもできるわ。」
  「こういうことをする前にNZを出たことがあるのは、両親が当てたHawaii旅行だけだったわ。今ではAustralia、台湾、香港、New York、Los Angeles、Paris、London、Dublin、Wales、Scotlandに行ったことがあるわ。未だに驚いているし、行った国のことについてできるだけ一杯探索することが好きなの。」
  静かに話すHayleyや彼女の家族にとって、この過去3年間は大変動の中にいたことは疑いの余地はない。

  2つのアルバムがNZで驚異的なヒットをした後、HayleyはLondonを拠点にしたDecca Records Internationalと契約を交わした。この小柄の学生は、素晴らしいオペラ歌手PavarottiやRussell Watsonと同じレコード会社に所属することになる。彼女は最近、LondonのRoyal Albert Hallで歌った。そして、ツアーを中断することになるので、Posh Spiceと一緒に歌うチャンスを断念せざるを得なかった。
  彼女にとってのアイドル、オペラ歌手Andrea Bocelliと会った時、彼は彼女に、君は天使のように歌うね、と言った。そういうことがあれば少しは自惚れてもいいのだけれど、Hayleyはまだ地に足をつけていると言う。
  「色々なことが起こるけれど、人としてシフトダウンしたくないの。Christchurchにある学校に戻っても私の友達は、私をただのHayleyとして見てくれる。歌手としてではなく、ね。」と彼女は言う。「私自身に変化があるとすれば、それは自信ね。歌を歌い、反省をすると、より良くなれた。レコーディング中にこういうものが好きだ、好きでないと言ったことに関しては、今では良かったと思っているわ。もし納得していなかったら、特定の歌を好きになるようごり押しされることはなかったでしょう。」
  「Pureで歌う曲は全て私が選んだわ。クラシックからポピュラー音楽までミックスされたものよ。それらの歌は世界中の歌から選んだの。Who Painted the Moon Blackという曲があるのだけれど、これはNamibia出身のとても素晴らしい歌手が歌ったものなの。選択するのはとても大変だったわ。Kate BushのWuthering Heightsを最初聴いた時、私は「ダメ、そん風に歌えないわ。声が高すぎる」と思ったの。そしてお母さんが最近45回転のレコードを出してきて再びそれを聴かせてくれたの。そうしたら私は「ウン、それはいいわ。」と思って、ゴーサインを出して、今それがアルバムに入っているの。」3年前の大ブレークの前、Hayleyはいつもスポットライトの外にいた。
  「歌うのは好きだったけれど、歌手として本当にキャリアを積むことになるなんて思ってもみなかったわ。」と彼女は言う。「私は楽しみでやっていたわ。でも、 獣医になるというようなちゃんとした仕事にしたいと思うようになったの。私の最初の大きな配役は、Christmas CarolのTiny Timだったの。男の子が誰もオーディションに来なかったのでその役をもらったの。かつらをつけなければいけなかったのよ!それから2つ目の配役もまた、病弱な少年の役だったの。私自身とそれらの役についてどういう意味があるか、と思うの。」Hayleyはヴァイオリンやピアノを演奏したり、家族と一緒に歌ったりするまでに成長した。しかし、クラシック音楽に関するものとはほど遠いものだった。
  「お母さんはオペラではなく、Australia人のNick CaveやSheryl Croweの音楽をかけていたわ。」とHayleyは笑う。「お母さんにクラシック音楽を聴かせたのは私だったの。」
  この彼女の名声がお金をももたらしたかどうか尋ねると、Hayleyは大きく首を振った。
  「そんなことはないわ。皆私たちは億万長者に違いないと思っているけれど、そんなことは全くないの。」と彼女は言う。「お父さんは宝石鑑定士で、宝石の価値を評価しているの。その仕事を一生懸命しているわ。私たちはまだ同じ家に住んでいる。私がするたくさんの仕事は、プロモーションのためで、私たちがお金持ちだったらって思うの。だって、そうであれば、私が海外に行っても、皆一緒に来ることができるから。私の場合は、色々なことに使用する衣装のためにお金を使わなければいけないの。」

  妹のSophieもまた歌手として才能があり、彼女と楽しく一緒に生活している。
  「Sophieは私の服をよく借りるの。でも、私がいない時、彼女は勝手に持ち出してて、私は「ねぇ、それを返してよ」って言わなければいけないの。」とHayleyは言う。
  「彼女にとってつらいかもしれないわね。だって、多くの注意が今、私に注がれているから。でも、彼女は私が年上で、優先権が私にあることを理解しているわ。Sophieは舞台で演じることが好きだし、それをしたがっているわ。私がメーキャップをする時、彼女に確認するようにしているわ。だから彼女は疎外感を感じていないの。」
  Christchurchの実家で、HayleyとSophieが部屋を共有していたのはそれほど遠いことではない。

  「私は最近一人部屋に移動したの。とても嬉しいわ。」と彼女は言う。「その部屋には蚊帳があって、天井には星のような蛍ランプが一杯あるわ。そして、そこには全てのCDが置いてあるの。私が最初に買った2つのCDはAndrea BocelliとSpice Girlsだったの。今はレコード会社がくれるCDを聴いているわ。例えば、Daniel Bedingfield(NZ生まれのポピュラーシンガー)や50 Cent(アメリカのラッパー)。違ったジャンルの音楽を聴くことはとてもいいことよね。」ツアーに出ていない時、HayleyはChristchurchの高校に通う。それ以外は家庭教師をつけて、歴史、フランス語、ドイツ語、数学、科学、英語、文学を勉強している。彼女のベッドの側にあるWuthering Heightsは教科書である。しかし、それを楽しんで読んでいる。
  彼女が会話の中で「gigs」や「promos」のような音楽業界用語を浴びせている間、彼女にとって大きすぎるかもしれない名声に押し潰されるという恐れはしっかりとHayleyによって鎮圧されている。
  「この道からずれるということはないと思うわ。」と彼女は言う。「この業界では、容姿に注目が注がれるのはわかっている。でも、家族は私が健康であればそれでいいと思っているの。私は食べるものにそんなに気を使っていないの。私は健康的なものを食べるし、ヴィタミンを摂るようにしているわ。私はいつも空港で、お母さんがヴィタミンの入れ物をカチンカチンと鳴らしながらカバンを運んでいるのが可笑しくって。でも、食べ過ぎて次はセーブしなければならなくても、私の機嫌が悪くなることはないわ。それは私らしくないの。」
  彼女の年代の子が見た目を気にしないの?本当に?
  Hayleyは笑う。「信じてね。朝起きて顔ににきびができていたら、「アーア、外に出たくないなぁ。」なんていう日もあるの。」と彼女は言う。「でも、別の日には、「ア、気にしない。」と思うときもあるの。にきびで私の人生を左右されるようなことはないわ。それは10代特有のことよね。」

Sharon Course

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