NZで発売されている雑誌「Australian Women's Weekly NZ Edition December 2001」で紹介された記事。
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Hayley's comet 世界CDデビューとワールド・ステージへ、人気上昇中の14歳のスクールガール・スター |
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それはChristchurchでの嵐のような土曜日の朝。窓に激しく打ち付ける雨にもかかわらず、Westenra家はいたって平静である。彼らは、月初めの週末を家で過ごしている。当然のことだが、彼らは外で起こっていることを気に はかけていない。
この家族の現在の生活を語れば、14歳であるHayley Westenraの最初のアルバム「Hayley」-どこか控えめであった4月発売のアルバム-が全国ヒットして以来、多忙という一言に尽きる。
彼女のクリスマス・アルバム「my gift to you」のレコーディングはAucklandで行われている。その帰宅後、居間にとかれた荷物の山が、-小柄な4年生にとって言うまでもなく-誰もが真っ青になるようなレコーディングやライブ、インタビューの殺人的スケジュールの証である。
レコード会社Universal Musicと契約を交わした後、Hayleyが才能のある学生から国民的スターに急激に変貌を遂げてからたったの12ヶ月しか経っていない。それ以来、彼女は2枚のCDをリリースし、全国ツアーを実施、そしてこの原稿執筆中現在、世界的に有名なレコード会社Deccaと新しいアルバムの契約を交わしている。「私は、いつか自分のCDを出せたらなぁと思ってた の。」「それはきっと大人になってからだろうなぁ、と思ってたの。でもそれは今やっていることなのよね!」と微笑む。
Hayleyの偉業は彼女自身をも驚かせている。当初、7,500枚ほど売れることを期待された音楽界のスタンダード・クラシック曲「Memory」「Ave Maria」などを収録した彼女のデビューアルバムは、すぐに成功を収めた。このアルバムがリリースされて3日後に、当初のターゲットであった7,000枚以上を売り上げた。そして、4週間後には、トリプル・プラチナムである45,000枚を売上げ、NZの音楽チャートでナンバー1を達成した。
2枚目のアルバム「my gift to you」もまた、大ヒットを予想されている。また、SydneyやU.S.A.、台北でコンサートが開かれることになっており、彼女のスクール・ホリデイ 中のスケジュールはすでに一杯である。このヤング・スターは、自惚れることを許されるかもしれない。しかし、そのようなことは全くない。
彼女自身認めていることがある。ファーストアルバムのレコーディング以来、多くのことを学んだとのこと。「私は自分自身が今までよりもっと洗練されて、プロフェッショナル的にもなったと思うの。もし、私が人前で歌うなら、そのことについてお母さんを頼らないだろうし、私はE-mailに返事を出しているだろうし、色々と質問しているでしょう。他の人に聞くようなこと、水が必要かどうかとか、を聞く ことも恐れないわ。」
Hayleyは、一年前の彼女の内気な性格が、そうすることをためらわせていたことを思い出している。「 私が必要としていること、それはベストパフォーマンスをすることだとわかっているから、私は自己弁護を少ししているだけだと思うの。私はもっと質問するということが大事だとわかっているわ。」
Hayleyは14歳の少女らしく話し、笑うけれど、同年代の子が何年かけても発見することのないテクニックに磨きをかけなければならない。パフォーマンスやレコーディングに加え、彼女はDame Malvina Majorの歌のレッスン同様に、ピアノやバイオリンのレッスンを受けている。そして、全てA グレード・スチューデントに相応しいものである。
彼女は、自分自身の時間管理が格段によくなったと言う。「私はもっと賢く時間を使う方法を発見したの。ピアノのレッスンに行く時には、通学途中の車の中で理論を勉強する。私が小さかった時、きれいな字を書いていたわ。 時間をかけて宿題をきちんとし、すべてきちょうめんにしていたの。でも今の私の字は多分、あまりきれいじゃない。でも、私は、何に対しても全て完璧にすることができないことを学んでいる。皆いくらかの犠牲を払わなければならない、ということだと思うの。」
はっきりしていることは、彼女にとって歌うことはその犠牲に値するということ。Hayleyは小さな頃から歌手になることが夢だった。そして、音楽はいつも彼女の一部でもあった。「私 が3歳の時で、おばさんの結婚式でのこと。「Silent Night」を式中ズーッと歌ってたの。」と彼女は笑う。そして、音楽に対する愛情はいつまでも薄れることはない。
「学校で私はいつも鼻歌を歌っている。それを聞いた友達は「Hayley、あなたまた歌っているわよ。」って言うの。」彼らは気にしていないけれど、と付け加えた。そして彼らはどのように評価しているか?「天使の声」を持っていると評している。HayleyはNZのCharlotte Churchとして認められている。これは大げさに聞こえるかもしれない。しかし、彼女の母親Jillは、CDプレーヤーに「my gift to you」のCDを入れて聴いていると、嫌なことは全て消えていくと言う。クリスマスソングやクラシックソングがステレオから流れてくるので、何かに専念するのが難しい。-Hayleyの声は技術的に素晴らしいし、エモーショナルだから。
レコード会社DeccaがHayleyに興味を持ったことは彼女の才能への大いなる賛辞である。Deccaは世界のクラシック音楽マーケットの25%のシェアを持っており、BocelliやRussell Watsonのようなビッグ・ネームを誇っている。Universal New ZealandのマネージングディレクターAdam Holt氏は、Deccaとの契約は稀な光栄なことであると言う。「Christchurch出身の14歳の歌手はもちろんのこと、これは未だかつてあったためしがない。」と驚いている。「私はこの仕事を20年間しているが、未だかつてこのような現象に出くわしたことがない。」
Hayleyにとってでさえ、彼女は驚異であると言われることは未だに奇妙に思っているし、時々おかしささえ感じている。「私は何か特別なものを持っているという風に思っていない の。学校に行くとスポーツが得意な子、ヴァイオリンが得意な子とか一杯いるでしょ。私はただ歌うことを楽しんでいるだけなの。」と彼女はそう言う。
彼女はメディアが彼女のことで盛り上がっているの はわかっているけれど、なぜ彼女自身に皆が興味を持つのか理解しようとしている。「それはとっても面白かったわ。だってお父さんがTV Guideを持ってきて皆で見ていたら、その中にピンナップがあったの。そこには”Hayley Westenra、それは本当にこの世のものではなかった”と書かれていたのよ。」と笑う。
「彼女は素晴らしい声、演技力、人柄があるので幸運だと思 います。そして、多くのアーティストが持っていない大らかな性格を持っています。」とHayleyを長女として持つ母親Jillは言う。
どのようにHayleyが成功の渦中にいるのか知るのは難くない。JillとGeraldはいつも自分たちの子供たちの興味を支持しているけれど、彼らは決して子供たちに高望みはしない。事実、Hayleyの成功は彼らにとって驚きであったことを認めている。「皆は他の子供と自分の子供を比較するまで、自分の子供がどれほど素晴らしい才能を持っているかわかってい ません。先生はそれをよりよく拾い上げてくれます。私は自分の子供たちがすることに過大な期待を決して抱きませんでした。私は、いつもアヒルに餌をあげるとか、playdough(粘土?)で遊ぶとか、そういう普通の家族の幸せだけを願ってい ました。」とJillは言う。
彼らはHayleyは綺麗な声を持っていることに気付いていた。しかし、プロの人たちが彼らに彼女はどんなに恵まれた才能を持っているかを語るまで本当の意味で気付いていなかった、とGeraldは言う。「それでも私たちはそのことが彼女をどこか遠くに連れ去ってしまうようなものではないと思ってい ました。」なぜ?「なぜなら私たちはChristchurchに住んでいるから。」と彼は笑う。
「それはとてもラッキーなこと。そして私たちの住んでいる場所は蚊帳の外 でした。Christchurchでどのくらいの頻度で映画のオーディションやそのようなことが起こっていると思います?だから誰が彼女の才能を気付いてくれ たでしょうか?」とJillは付け加えた。
だから、Universal Recordが家族ぐるみで作成したHayleyのCDを聞いて、彼女と契約を結んだ時、家族皆が驚いた。それ以来、彼らの生活は、素晴らしいものと過酷なものを両方持つようになったとJillとGeraldは言う。「とってもエキサイティングなことなので前向きではあるわ。でも、ガーデニングをする時間がない、というような状況で、混沌としてい ます。私たちは時々夜中まで起きてE-mailをするとか、色んなことを話し合ったりします。」とJillは言う。
Hayleyが成功する前でさえ、Westenra家の生活は多忙を極めていた。3人の子供には才能がある。だからJillとGeraldはいつも彼らをレッスン会場やオーディション、ショー会場まで連れて行っ ている。11歳のSophieは「my gift to you」の中のいくつかの曲でバックヴォーカルを務めている。7歳のIsaacはテレビコマーシャルに出演している。
「本当に変わったことは、JillやHayleyがしばしば家を離れること。」とGeraldは言う。そしてJillがHayleyと国中を駆け巡っている間、Geraldは彼の宝石店の経営や、他の二人の子供を世話している。しかし、それはGeraldにとってそれほどの負担ではなかった。「もっともつらいことは、Hayleyが歌っている場所全てにいてあげられな いこと。彼女が家を離れると私は一緒にいてあげられない。私たちは子供たちが行くところ全てにいつもいたい。」とGeraldはまじめに言う。
Westenra家はDeccaレコードがHayleyに興味を持ってくれたことを喜んでいる。しかし、家族一緒にいることを優先させようと言っている。家族5人は、今月行われるHayleyのSydneyでのCarols in the Parkや台北でのコンサート、1月のU.S.A.でのコンサートに一緒に行く。
Hayleyに関する限り、 より喜ばしいことではなかっただろう。「私は多くの観衆の前に立ち、歌うことを夢見ていたわ。タレントオーディションに行っていたら、そこにはそこそこの観衆がいたと思う。でも、今はとても大きなステージに立っているし、それはまさしく私が夢見ていたことだったの。」と彼女は笑う。
- Veronica Schmidt -
それにしてもIsaac君がテレビコマーシャルに出ているなんて知らなかった。見たことないなぁ。
個人的にはボチボチHayleyの紹介記事ではなく、もう少し突っ込んだ記事を読んでみたいなぁ。まぁ、それができるのも彼女が世界デビューした後なんだろうな。
いずれJillとGeraldの子育て論とか出たりして。(笑)